エボラ熱感染、リベリアで数千人増も＝ＷＨＯが能力限界を警告

エボラ熱感染、リベリアで数千人増も＝ＷＨＯが能力限界を警告



　【ジュネーブ時事】世界保健機関（ＷＨＯ）は８日、西アフリカのエボラ出血熱で感染者が集中しているリベリアで、今後数週間で新たに数千人の感染者が出る恐れがあると警告した。現地で感染対策センターや病床が著しく不足。「対応能力をはるかに上回るペースで感染が拡大している」と危機感を募らせている。

西アフリカで感染拡大するエボラ熱の死者数

　リベリアの感染死者は５日時点で１０８９人。同国とギニア、シエラレオネ、ナイジェリアを合わせた４カ国の累計死者２１０５人のうち、ほぼ半数を占める。リベリアではこれまでに医療関係者１５２人が感染、７９人が犠牲になった。
　人口約１００万人を抱える首都モンロビアのあるモントセラド県では、感染者の病床が著しく不足。１０００床が必要だが、現在あるのはわずか約２４０床という。
　ＷＨＯは「現地では、感染した疑いのある人とその家族が病院探しのため、タクシーで動き回っている」と指摘。タクシーやオートバイタクシーの利用が感染拡大の要因と指摘した。（2014/09/09-06:18）

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014090900075

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