エボラ、医療関係者の死亡が200人を超える
2014/9/26
三和 護=日経メディカル
エボラウイルス疾患(エボラ出血熱、EVD)の流行最前線で対応に追われる医療関係者に、犠牲者が相次いでいる。WHOが9月24日発表した「Situation report」によると、9月21日現在で累計感染者数は373人で、累計死亡者数は208人と200人を超えてしまった。
9月14日時点では感染者数が315人、死亡が151人だった。この1週間で、新たに50人以上が犠牲となった(図1)。
感染国別では、リベリアが182人(死亡87人)で最も多く、シエラレオネが113人(死亡81人)、ギニアが67人(死亡35人)、ナイジェリアが11人(死亡5人)となっている。地域によっては、水やせっけんにさえ不自由するという劣悪な環境下で、患者に対応せざるを得ない状況にあると報じられている。医療関係者を守るため、WHOをはじめとする国際社会の支援が急がれる。
図1 エボラウイルス疾患(エボラ出血熱):医療関係者感染者数と死亡数(WHO発表データより作成)
疑い例を含む感染者数は6000人を超える
9月24日発表の「Situation report」によると、9月21日時点で、疑い例を含む累計感染者数は6284人と6000人を超えた。累計死亡数は2922人で3000人に迫っている。致死率は46.5%。
9月21日までの1週間で新たに報告された患者数は927人、死亡は292人だった。1日当たりで見ると132.4人となり、9月6~7日に記録した211.0人よりは減ったものの、依然として高水準にある(図2)。
図2 エボラウイルス疾患(エボラ出血熱)の流行状況(WHOデータより作成)
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この図は以前何処かで見た記憶あり。引用でしょうね。