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エボラ出血熱感染疑い、国内初の対応で見えた課題


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2334972.html

 エボラ出血熱感染疑い、国内初の対応で見えた課題

 エボラ出血熱に感染した疑いがもたれた45歳の男性、検査の結果は「陰性」でした。男性が日本に到着してから検査の結果が判明するまでの緊迫の14時間。その対応には課題も見えてきました。

 国内初となるエボラ出血熱の感染疑いに、関係各所は夜通しの対応に追われました。感染が疑われたのは、羽田空港に27日に到着し、発熱を訴えたカナダ国籍の男性(45)。陽性か陰性か――。男性の血液などの検体は国立感染症研究所に運ばれ、結果は28日朝5時半ごろ発表されました。

 「陰性との結論が出ました。対応については準備の段取りどおりではなかったかと思う」(塩崎恭久厚労相)

 検査結果は「陰性」。男性の体温は平熱まで下がっていますが、念のため3日間程度入院して健康状態の観察を続けるといいます。

 男性が感染を疑われたのは、西アフリカ・リベリアに滞在していたからです。8月から2か月間、ジャーナリストとしてエボラ出血熱の取材などをしていましたが、患者との接触はなかったといいます。

(Q.気分はどうですか?大丈夫?)
 「脱力感が・・・」

 弱々しい声で答える女性。患者を治療していた際に感染した看護師だといいます。隔離治療のためのベッドの数は必要な分の2割程度しかないなど、厳しい状況が続いているといいます。

 急がれる水際の対策。オーストラリアでは、西アフリカからの入国について、ビザの発給手続きを停止するなどの制限を始めました。日本でも28日、政府はエボラ出血熱対策の第一回関係閣僚会議を開催。対策を強化するため、厚生労働省は対策推進本部を設置しました。

 今後の対策のあり方について専門家は・・・。
 「潜伏期間が2日から3週間くらいと考えれば、それ(検疫)だけで防ぎきれるものではないので、水際対策プラス入った後の対策が重要になる」(東京大学医科学研究所・野田岳志准教授)

 今回の対応をめぐっては、情報開示のあり方も課題となりました。男性は乗客190人が搭乗していた全日空278便に乗っていましたが、こうした情報は国側から発表されていません。

 「ご指摘の点については検討させていただきたい」(太田昭宏国交相)

 確実な水際対策と、適切な情報開示。万全の対策が求められています。(28日21:30)

エボラ出血熱 政府の対応が二転三転 情報開示に課題も


http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00279652.html

エボラ出血熱 政府の対応が二転三転 情報開示に課題も
10/28 18:33
エボラ出血熱の感染が疑われた男性は、検査の結果、陰性と判明した。
塩崎厚労相は今回の対応について、「段取り通り」と述べたが、情報開示をめぐっての政府の対応は、二転三転していた。
27日午後8時20分、大勢の記者が待ち受ける中、塩崎厚労相が会見場所に姿を見せた。
塩崎厚労相は「きょう、羽田空港に午後、西アフリカに滞在歴のある男性が到着して、発熱されている。万が一のことを考えて、搬送し、検査を行っている」と述べた。
羽田空港に到着した45歳の男性ジャーナリストに、エボラ出血熱の疑いがあることを明かした塩崎厚労相。
実は、エボラウイルスの影との戦いは、この5時間前から始まっていた。
27日午後3時35分、リベリアに滞在歴があるこの男性が、ロンドンから羽田空港に到着した。
検疫所で医師が熱を測ったところ、37.8度であることが確認された。
防護服を着せられた男性が、都内にある国立国際医療研究センターに向かうために空港を出たのは、午後6時25分。
飛行機の到着からおよそ3時間、男性は空港にいたことになる。
実は、厚生労働省は、この段階では情報を開示する考えはなかったという。
社会部の土門 健太郎記者は「厚生労働省は、確定診断が出ていなかったので、国民に余計なパニックを呼ぶとして、発表するつもりはありませんでした」と語った。
こうした政府の方針を裏づけるように、午後6時50分、安倍首相は、官邸をあとにした。
しかし、午後7時半に事態は一転した。
男性のエボラ出血熱の疑いを伝える一部報道で、状況が明るみに出ると、官邸サイドは一気に情報開示へとかじを切った。
官邸サイドは午後7時半ごろ、「このままだと報道が過熱するので、一度、水をかけた方がいい」と、厚労省側に、塩崎厚労相の会見を開くように促した。
一方、関係者によると、塩崎厚労相は、一部報道があるまで、エボラ出血熱の疑いがある男性のことを知らなかったという。
厚労省内が、一気にあわただしさを増した。
当時の厚労省内の様子について、担当記者の土門 健太郎記者は「担当課では、普段は貼られていない『関係者以外立ち入り禁止』という大きな紙が貼られたほか、(課の)幹部全員が外出していないなど、ものものしい雰囲気がうかがえました」と語った。
塩崎厚労相は「検査の結果は出次第、またお知らせしたい。おそらく、明け方になるのかなと思っています」と述べていた。
ここから衆人環視のもと、事態は進んだ。
午後10時30分ごろ、男性の血液が、遺伝子検査のため、武蔵村山市の国立感染症研究所に運び込まれた。
感染が疑われた男性が乗っていた航空機を運航する全日空では、夜のうちに、機内の消毒作業を実施した。
男性の空港到着から、およそ14時間。
ついに、検査結果が明らかになった。
厚労省は午前5時30分、エボラ出血熱が疑われた男性の検査結果について、陰性であると発表した。
検査結果は会見などは行わず、紙1枚で発表されたのみだった。
塩崎厚労相は、28日午前9時半すぎ、「(エボラ出血熱は)発症後、3日間は陽性の結果が出ない場合があることから、引き続き入院してもらい、健康管理を行う」と述べた。
浮き彫りとなる情報開示の難しさ。
太田国交相は「飛行機に乗っている人について、情報を示すべきではないかという質問については、今後のことを含めて、検討しなくてはならない」と述べた。
国交省は今回、エボラ出血熱の感染が疑われた男性が搭乗していた航空機の、航空会社や便名を明らかにしなかった。
日本に迫るエボラ出血熱の恐怖。
次に同様の事態が起きたときの対応に、課題を残した形となった。

発熱の男性はエボラ熱検査で陰性 入院続け、経過観察

http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102801001125.html

発熱の男性はエボラ熱検査で陰性 入院続け、経過観察

 厚生労働省は28日、エボラ出血熱が流行中の西アフリカに滞在歴があり、27日に東京・羽田空港で発熱がみられたカナダ国籍の男性ジャーナリストは血液検査でエボラウイルスが検出されず陰性だったと発表した。

 熱も平熱に下がったという。しかし、感染していた場合、発症直後はウイルスが検出されないこともあるため、念のため入院先の国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の隔離病室で経過観察を続ける。

 3日程度たってから再び検査をして、陰性なら退院してもらうとしている。

 安倍晋三首相、塩崎恭久厚生労働相らは28日午前、首相官邸で関係閣僚会議を開き、国内対策を確認する。
2014/10/28 06:58   【共同通信】

エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か


http://toyokeizai.net/articles/-/51533

エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か
空港で検疫しても入国後に発症する可能性
藤尾 明彦,渡辺 拓未
2014年10月27日

「エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か 空港で検疫しても入国後に発症する可能性
汗や血液などの体液に触れると感染の可能性が高まるため、防護服が不可欠

「嘔吐、下痢などを繰り返し、最期は体の震えが止まらず、亡くなっていく」──。国境なき医師団の看護師としてシエラレオネに派遣された大滝潤子氏は、「エボラ出血熱」(エボラウイルス病)の恐ろしさを目の当たりにした。

WHO(世界保健機関)によると、10月17日時点での患者数は9000人を突破。感染が広がっている西アフリカ地域に加え、欧米でも発症者が出るなど、先進国に飛び火している。

11月4日に中間選挙を控えた米国では、野党・共和党の候補者から、西アフリカ諸国から米国への渡航禁止を求めるなど極端な意見が飛び出した。他方、与党・民主党は医療費削減を求めてきた共和党を批判するなど、エボラ対策が政争の具にすらなっている。

日本で発症者が出る可能性はあるのか。厚生労働省の中嶋建介・感染症情報管理室長は「低いがゼロではない。出る前提で対策を立てている」と語る。日本人にとっても、対岸の火事とはいえない状況になってきた。
患者の体液に接触すると感染の可能性

エボラウイルスは5種類が確認されており、現在、西アフリカで蔓延しているタイプの致死率は約50%。空気感染はしないが、患者の血液や汗などの体液に濃厚に接触すると、人から人へと感染する可能性が高まる。

未承認だが治療薬として期待される新薬は二つある。一つは米マップ・バイオファーマシューティカルが開発中の「ZMapp」。もう一つは富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した「アビガン」(一般名「ファビピラビル」)だ。

ZMappは特例で投与され、投与後に回復した例もあったが、死亡した人もいる。足元ではほとんど在庫がなく、効果と安全性を確認できない状況にある。




http://toyokeizai.net/articles/-/51533?page=2

エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か
空港で検疫しても入国後に発症する可能性
藤尾 明彦,渡辺 拓未
2014年10月27日

一方のアビガンは、もともと今年3月に承認されたインフルエンザ治療薬で、米国でも申請中である。アビガンを服用したフランス人女性のエボラ患者が治癒し、10月4日に退院したことで、エボラ出血熱にも効果があるのではないかと注目されている。

すでに量産されており、フランス政府とギニア政府が11月からギニアで60人を対象に、臨床試験を行う予定だ。ほかの国や機関も、富山化学工業にアビガン提供を要請している。

しかし、現時点では有効性について、十分な確認は取れていない。ワクチン開発もカナダなどで進んでいるが、「最終的に承認されるのはいつになるかわからない」(西條政幸・国立感染症研究所ウイルス第一部部長)。

結局、治療法が確立されていないため、空港での検疫体制を整えるといった予防に頼らざるをえないのが現状だ。
感染から発症まで最長潜伏期間は21日間

WHOが緊急事態を宣言したのが8月8日。その後、患者が集中しているギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に滞在して日本へ入国したのは、200人超に上る。

その一人、国境なき医師団の大滝氏は、ベルギーのブリュッセルを経由して、9月10日に日本に入国。西アフリカでエボラ患者に接触した場合は自己申告するようにアナウンスがあったという。

感染を確かめようにも、発熱などの発症がないかぎり、その場で検査しても、陽性反応は出ない。感染から発症までの潜伏期間は2~21日で、検疫を通過した後に発症する可能性がある。大滝氏は入国日から21日間は、朝と晩の2度体温を測って、報告するように指示された。




http://toyokeizai.net/articles/-/51533?page=3

エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か
空港で検疫しても入国後に発症する可能性
藤尾 明彦,渡辺 拓未
2014年10月27日

「エボラ熱、日本の防御態勢は大丈夫か 空港で検疫しても入国後に発症する可能性 |
エボラウイルスは5種類。感染した場合の致死率は20~90%

万が一、入国後に発熱など感染が疑われる症状が出たら、防護服や隔離病棟を備えた全国45の指定医療機関が患者を受け入れる。患者の血液は東京の国立感染症研究所に送られ、そこで陰性か陽性か確定診断が行われる。

米国では、リベリアから入国した後、エボラ出血熱を発症したトーマス・エリック・ダンカン氏が最初に不調を訴えて病院で受診した際、一時帰宅を許された。ダンカン氏はその後死亡。治療に当たった2人の看護師も感染した。

二次感染をいかに防ぐかは喫緊の課題だ。厚労省の中嶋氏は、「病院は平時から院内感染を防ぐ訓練をする必要がある」と、指導委員会を立ち上げ研修を急ぐ。大滝氏は体験を基に「防護服の脱着は10分弱かかる。肌が露出していないか、つねに医療スタッフ同士でチェックし合う必要がある」と指摘する。

米国疾病対策センター(CDC)は、来年1月下旬までに感染者数が最大140万人に達する可能性があると試算するが、予測数値は専門家によってバラツキがある。
ナイジェリアでは終息宣言

ナイジェリアでは20人の感染者が出たが、新規感染のない期間が42日間に達し、10月20日、WHOは感染拡大の終息を宣言した。電話の通話記録などから感染者と接触があった疑いのある人を特定。21日間の経過観察を行い、症状が出た人を専門治療施設に隔離したことが、功を奏したという。米国でも感染者との接触があった人を追跡して経過観察を実施。感染者は3人にとどまっており、対応策の面から参考になる。

日本ではまだ発症者は確認されていないが、最悪の事態も想定した備えが必要だ。これからも感染症リスクから逃れることはできない。

(「週刊東洋経済2014年11月1日号<10月27日発売>」)掲載の「核心レポート01」を転載)



エボラ熱、備える国内45指定病院 配置や役割分担訓練


http://www.asahi.com/articles/ASGBQ66VFGBQULBJ01W.html


エボラ熱、備える国内45指定病院 配置や役割分担訓練

2014年10月23日00時02分



写真・図版国内でエボラ出血熱の感染者が出たら


 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱は欧米で二次感染が相次ぎ、世界的に危機感が高まっている。日本国内に感染者が入ってくる「万が一」に備え、国は水際で防ぐ検疫を強化。患者を治療する全国に45ある指定医療機関でも、受け入れ態勢の準備が進められている。



 指定医療機関の一つ、東京都墨田区の都立墨東病院で22日、患者が搬送されてきた際の職員の配置や役割分担を確認する訓練などがあった。国立国際医療研究センターの加藤康幸医師が、病院の職員ら約200人に対応を説明した。

 加藤さんは「ウイルスが少量でも感染するリスクがある。(ウイルスが含まれた)吐いたものや血液などが霧状になって広がり、浴びたのに気づかないことがある」と指摘した。

 厚生労働省研究班は今月から、指定医療機関で訓練を始めた。医療環境が整う欧米で二次感染が発生し、治療にあたる医師や看護師は防護服などの着脱などに細心の注意を払う必要性が改めて指摘されている。

 厚労省は21日、水際対策を強化した。流行国の滞在者は空港や港で検疫所に申告し、症状があれば指定医療機関に運ばれる。症状がなくても、ウイルスの最長潜伏期間の21日間は体温など健康状態を朝夕2回、検疫所に報告する義務がある。これまでは現地で患者と接触した人らが報告の対象だった。

 強化したが、検疫所で申告せずに感染者が入国する「すり抜け」の恐れは残る。発症した患者が最寄りの医療機関を受診した際、確実に把握することが求められる。だが、発症初期は発熱しかないことがあり、「外来の患者の中に感染者がいたとしても、見抜くのが難しい」(福岡県の内科医)という。

 日本病院会は14日、発熱患者が受診した場合、流行国への渡航歴がないか確認するよう注意喚起した。

 課題もある。市中の医療機関で感染の疑いがある患者が見つかった場合、連絡を受けた保健所が指定医療機関に運ぶが、青森、宮城、秋田、石川、香川、愛媛、大分、宮崎、鹿児島の9県は指定医療機関がない。

 その一つ、大分県では隣県の熊本市民病院に運ぶことを考えている。だが、県の担当者は「搬送に救急車を使えるかも決まっていない」と話す。一方で、県は県内の病院にエボラ出血熱に対応できる指定医療機関になるよう要請。しかし、空調や給排水設備の改修が必要で、今のところ受け入れる予定はないという。

■エボラ出血熱など一類感染症の患者を治療する45指定医療機関(2014年7月1日現在)

【特定感染症指定医療機関】

成田赤十字病院(千葉県)

国立国際医療研究センター病院(東京都)

りんくう総合医療センター(大阪府)

※成田赤十字病院とりんくう総合医療センターは第一種感染症指定医療機関でもある

【第一種感染症指定医療機関】

市立札幌病院(北海道)

盛岡市立病院(岩手県)

山形県立中央病院(山形県)

福島県立医大病院(福島県)

JAとりで総合医療センター(茨城県)

自治医大病院(栃木県)

群馬大病院(群馬県)

埼玉医大病院(埼玉県)

成田赤十字病院(千葉県)

都立墨東病院(東京都)

都立駒込病院(東京都)

荏原病院(東京都)

横浜市立市民病院(神奈川県)

新潟市民病院(新潟県)

富山県立中央病院(富山県)

福井県立病院(福井県)

山梨県立中央病院(山梨県)

長野県立須坂病院(長野県)

岐阜赤十字病院(岐阜県)

静岡市立静岡病院(静岡県)

名古屋第二赤十字病院(愛知県)

伊勢赤十字病院(三重県)

大津市民病院(滋賀県)

京都府立医大病院(京都府)

市立堺病院(大阪府)

大阪市立総合医療センター(大阪府)

りんくう総合医療センター(大阪府)

神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫県)

兵庫県立加古川医療センター(兵庫県)

奈良県立医大病院(奈良県)

日赤和歌山医療センター(和歌山県)

鳥取県立厚生病院(鳥取県)

松江赤十字病院(島根県)

岡山大学病院(岡山県)

広島大学病院(広島県)

山口県立総合医療センター(山口県)

徳島大学病院(徳島県)

高知医療センター(高知県)

福岡東医療センター(福岡県)

佐賀県医療センター好生館(佐賀県)

長崎大学病院(長崎県)

熊本市立熊本市民病院(熊本県)

沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(沖縄県)

琉球大学病院(沖縄県)

エボラ熱:封じ込めへ感染症病棟を公開 東京都立墨東病院


http://mainichi.jp/select/news/20141023k0000m040043000c.html

エボラ熱:封じ込めへ感染症病棟を公開 東京都立墨東病院

毎日新聞 2014年10月22日 20時03分(最終更新 10月22日 23時09分)

報道陣に公開された、エボラ出血熱などの感染症患者を受け入れる病室。患者は感染対策のため、ビニールで覆われ空気清浄機がついたストレッチャーで運ばれる=東京都墨田区の都立墨東病院で2014年10月22日、徳野仁子撮影



 エボラ出血熱など危険性の高い「1類感染症」の指定医療機関になっている東京都立墨東病院(墨田区)は22日、エボラ熱が疑われる患者を受け入れる感染症病棟を報道陣に公開した。

 1類感染症に対応できる医療機関は全国45カ所、計92床あり、墨東病院には2床が整備されている。病棟内では、全ての医療従事者が肌を露出しない防護服を着用し、患者が使うストレッチャーはビニールで覆われ、空気清浄機が付いていた。

 病室内の空気はウイルスを除去するフィルターを通って排出され、トイレの水も消毒してから捨てる。ウイルスなどの漏えいを防ぐため、病室内の気圧は外部より低くなっている。

 同病院は毎月、担当看護師らが防護服の着脱訓練を実施。今後、エボラ熱の国内発生に備えてマニュアルの見直しも検討する。【清水健二】

エボラ撲滅のために普通の日本人ができること。(若松千枝加 留学ジャーナリスト)

MONROVIA, LIBERIA - OCTOBER 17: Family members gather outside a home in the West Point neighborhood where a man's dead body awaited the arrival of an Ebola burial team to take him for cremation on October 17, 2014 in Monrovia, Liberia. The World Health Organization says that more than 4,500 people have died due to the Ebola epidemic in West Africa with a 70 percent mortality rate for those infected with the virus. (Photo by John Moore/Getty Images) | John Moore via Getty Images

http://www.huffingtonpost.jp/sharescafe-online/ebola_b_6018164.html

エボラ撲滅のために普通の日本人ができること。(若松千枝加 留学ジャーナリスト)
投稿日: 2014年10月21日 12時58分 JST 更新: 2014年10月21日 12時58分 JST
LIBERIA EBOLA



「日本には来ないといいけど。」エボラウィルスに対する日本国民の今の素の感情は、おおむねこんなところではないだろうか。幸い、まだ感染報告のない現在の日本。まだまだ対岸の火事のような感覚がある。

今日は、その対岸のことをあと一歩だけ進んで考えてみるのはいかがだろう。10月19日(日)東京・青山で、アフリカ・エボラ対策支援のための民間ボランティアによるチャリティーイベントが開催された(エボラ緊急支援チャリティパーティ@青山「アフリカを体験しませんか?」 主催・ダイヤモンド・フォー・ピース)。

本稿ではイベントの模様をお伝えしつつ、私たち一般の日本人にできることを考える機会としてみたい。

■世界でもっともエボラ患者が増えているリベリア

このイベントが支援対象としたのは、現在、驚異的な勢いで患者数が増えているリベリアだ。2014年10月17日現在のWHO(世界保健機関)発表によると、リベリアにおける患者数は4,262人、死者の数は2,484人。

隣国ギニアの患者数1,519人(死亡者数862人)、シオラレオネの患者数3,410人(死亡者数1,200人)と比較しても、リベリアにおけるエボラの猛威を容易に想像できるだろう。

このイベントの主催者はダイヤモンド・フォー・ピースというダイヤモンドのフェアトレードを行う非営利団体(NPO登記申請中)だが、支援に乗り出すきっかけとなったのは、本業を通じて交友のある現地の政府関係者からの依頼を受けてのことだった。

とかく、寄付金や支援物資は途上国では横流しの憂き目にあいがちであるが、この活動を通じて得られた支援金はリベリア・ジェンダー開発省で女性・児童の人権保護対策に従事するウォロバ・モモル氏と、現在エボラウィルスの感染を水際で食い止める最前線にある「バポル州」の州立病院院長マイケル・ワシントン氏に直接渡されることになると言う。

■リベリアにおけるウィルス拡散の理由

同イベントで行われた現状紹介プレゼンテーションによると、リベリアでエボラウィルスか急拡大している理由は主に次の5つであり、この5つが鎖状につながっていることにある。

1.エボラウィルス病についての知識不足
エボラウィルス病の初期症状は「風邪」に似ている。リベリアの医療関係者にエボラウィルス病の知識が足りなかったために、風邪と誤って診断してしまった状況が多々あったそうだ。また、いざエボラウィルス病を疑ったところで、その正しい対処方法も徹底されていないし、さらに言えば100%の解明もされていない。

2.森林の野生動物を食べる習慣
熱帯雨林に生息するサルやコウモリなどの野生動物はブッシュミートと呼ばれ、リベリア住民にとってはごちそうだ。しかし、ブッシュミートのうち、とりわけコウモリはエボラウィルスの感染源のひとつとして疑われている。
リベリア政府はブッシュミートの食用を禁止したが、後述するリベリア独特の政府への不信感情のために、住民は容易にごちそうをあきらめたりはしなかったのだ。

3.政府への不信感
リベリアは14年もの間、長い内戦状態にあった。そのせいで、政府がいくらエボラ対策を打ち出しても、なかなか国民はその指示に従おうとはしなかった。「エボラは実際には存在しない。政府が国民を貶めようとデマを流しているのだ。」そんな風に今でも本気で思っている人たちがいる。
リベリア政府はここまで、ウィルス拡大を指をくわえて見ていたわけではない。エボラウィルス病治療の専門施設の建設をすすめ、国境を封鎖し、人の移動を制限し、考えうる限りの対策は打っている。しかし、残念ながら国民からの不信感が、これら施策のスムーズな運営を妨げてしまった。

4.土葬の文化
「死者は復活する」と信じるリベリア国民は火葬ではなく土葬で死者を弔う。死者の体をきれいに洗って埋葬するのもこの地の風習だ。しかし、エボラウィルスの量が最大値に達するのが実はこの死亡時である。つまり、埋葬の行為を通じて、その家族が感染してしまうのだ。

5.首都の乗合タクシー
首都モンロビアで住民の足となっている乗合タクシーがウィルス感染の温床になっているとも言われている。不特定多数の人間が箱詰めになって乗るリベリア流乗合タクシーの場合、そのなかに感染者がいたとしても誰にもわからない。
同乗者はもちろん、車内に残ったウィルスは消毒されないまま次の客をのせ、また移動する。まさにタクシーは「殺人ウィルスの運び屋」となっているわけである。

ちなみに同イベントで集まった支援金は、主にこれらタクシーへの殺菌・消毒用品の提供、および、先述のバポル州立病院への薬品ほか必要物資(手術用手袋、殺菌用品、抗生物質、下痢止め薬、鎮痛剤、抗不安剤、かゆみ止め、解熱剤、制酸剤、抗けいれん薬など)の提供資金になるそうだ。

■日本人がいまできること

日本政府は4500万ドルの支援を表明し、専門家をこれまでに4人派遣し、今後追加で2名の専門家を派遣するとしている。上記のような民間のチャリティーは今後全国で増えていくのではとも推測する。

支援活動するしないに関わらず、このエボラウィルスという世界的脅威について、私たち一人ひとり何ができるのか、思案するタイミングが来ているのではないかと考える。

筆者は日ごろ、留学や国際交流をテーマに執筆しており、最近は必ずそこに「グローバル人材」という言葉がつきまとう。日本ではとかく「日本の発展のために世界で活躍できる人」をグローバル人材として語ることが多いが、筆者は少し違った考えを持っている。

地球規模でみれば、そもそも、人は誰しも生まれながらにしてグローバルな存在であり、なろうとしなくてもすでにグローバル人だ。もちろん文化の担い手として、あるいは便宜上のパスポートとして「○○人」という括りはあるが、地理の話に限ればみんな地球上に生きてるグローバル人だろう。

そのなかで「世界のために世界に貢献できる人」や「世界のために日本で貢献できる人」「世界のために自宅で貢献できる人」など多様な活躍があるのがこれからの社会だ。

エボラウィルスは、人類の敵だ。今起きているこの世界的脅威を対岸の火事ではなく、わが隣人に起きていることとしてとらえること。それこそが、グローバル人としての私たち一人ひとりに問われている気がする。

専門家は専門家のシゴトをする。私たち、ふつうの日本人は、まずは「エボラ怖いよね。」のもう一歩先として「エボラをもっと知ろう。」「テレビのニュース以上に知ろう。」から始めるのも良いのではなかろうか。

エボラ:検疫を強化 体温報告義務化へ 厚労省

http://mainichi.jp/select/news/20141021k0000e040206000c.html


エボラ:検疫を強化 体温報告義務化へ 厚労省

毎日新聞 2014年10月21日 11時31分(最終更新 10月21日 12時56分)

 厚生労働省は21日、空港や港でのエボラ出血熱の検疫態勢を強化することを決めた。日本到着前の21日以内に流行拡大が続くギニアなど3カ国に滞在歴のある人は、検疫法に基づき患者と接触歴がない場合でも体温などを検疫所に報告するよう義務付ける。同日に全検疫所に通知する。


 厚労省は世界保健機関(WHO)が緊急宣言を出した8月以降、エボラ熱の検疫を強化。各空港でサーモグラフィーを使い入国者の体温を調べ、アフリカ5カ国に滞在した人は検疫所に申告するよう求めている。

 エボラ熱は感染から発症までの潜伏期間が2〜21日と幅があり、空港で発熱などの症状がなくても国内で発症する可能性がある。これまでは患者と接触歴のある人にだけき朝夕の1日2回、健康状態の報告を義務付けてきた。

 米国では患者との接触歴がないと偽り入国した男性が発症し、治療に従事した看護師が2次感染した。厚労省は同様のケースを防ぐため、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に日本到着前の21日以内に滞在歴がある人はすべて報告を義務付けることにした。報告を怠ったり、虚偽の報告をしたりした人は6カ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。【桐野耕一】

エボラで健康監視対象を拡大 水際対策強化、厚労相

http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014102101001346.html

エボラで健康監視対象を拡大 水際対策強化、厚労相

 塩崎恭久厚生労働相は21日、エボラ出血熱の水際対策を強化し、西アフリカの3カ国に滞在した人は、患者との接触がなくても帰国後21日間は体温や体調の異変がないかを1日2回検疫所に報告するよう義務付ける方針を明らかにした。

 対象国はギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国。これまでは患者と接触がある場合に報告を求めていたが、米国内での感染確認などを受け健康監視の対象を広げた。

 塩崎氏は「まず水際の検疫をしっかりする。感染者との接触がなくても、(流行地域に)滞在していた人については、接触がある人と同様の対応を取る」と話した。
2014/10/21 12:14   【共同通信】

エボラ熱で連絡要員の派遣検討 防衛省、米アフリカ軍司令部に


エボラ熱で連絡要員の派遣検討 防衛省、米アフリカ軍司令部に

 防衛省はエボラ出血熱対策のため、ドイツ・シュツットガルトの米アフリカ軍司令部に自衛隊員を連絡要員として派遣する方向で検討に入った。政府関係者が19日、明らかにした。司令部での業務を通じて情報収集を行い、自衛隊が貢献できる活動を調査する狙いだ。

 ただ「自衛隊の能力では活動に限界がある」(防衛省幹部)として、アフリカ現地への部隊派遣などの見通しは立っていない。

 安倍晋三首相は15日にオバマ米大統領と電話会談。エボラ熱への支援を要請されたことを受け、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で追加支援の検討を表明していた。
2014/10/19 11:46   【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014101901001185.html

日本への流入「防ぎようがない」非常に強い感染力


2014.10.17 20:26

日本への流入「防ぎようがない」非常に強い感染力

 《日本へのエボラ流入「防ぎようがない」 便座からうつりかねない感染力》

 致死率が極めて高い急性感染症「エボラ出血熱」が身近に迫っている。米国内で新たに看護師が感染した疑いが強まったことで米国はパニックとなり、株価も暴落。オバマ大統領は対応を協議するため、中間選挙の選挙運動の一環として予定していた遊説を2日続けて中止した。感染力が強いエボラは、患者との濃厚な接触だけでなく、便座を介してうつる可能性もある。「日本へのウイルス流入は防ぎようがない」(専門家)というから事態はかなり深刻だ。 

 リベリア人男性を治療した米南部テキサス州ダラスの病院で女性看護師2人への院内感染とその疑いが立て続けに判明し、米国内で一気に不安が広がった。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領は16日、エボラの感染が拡大する西アフリカで、対応支援に当たる米軍部隊の「補強」を目的として、予備役(非常時に招集する人員)を招集するための大統領令に署名。11月4日に行われる中間選挙の選挙運動の一環として予定していた遊説も前日に続き中止した。

 米国内での感染例が出た以上、日本にウイルスが入り込むのは時間の問題との声もある。

 元厚生労働省の医系技官で、医療法人財団「綜友会医学研究所」の木村盛世所長は「今は48時間以内に世界中どこでも移動できる時代。このような状況の中では、日本へのウイルス流入は防ぎようがない」と警告する。

http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/141017/wor14101720260032-n1.html

2014.10.17 20:26

日本への流入「防ぎようがない」非常に強い感染力

 感染力は非常に強く、世界保健機関(WHO)によれば、発症すると致死率は70%に及ぶ。

 「エボラウイルスは、感染者の体液に直接接触することでうつる。性交渉やキスはもちろん、汗や唾などに触れるだけでもリスクはある。発症者が座った便座に座っただけでもうつる可能性はあり、エイズウイルスよりも感染力はずっと強い。ただ、デング熱のように蚊が媒介することはない」と木村氏。

 複数の未承認薬はあるものの、有効なワクチンはなく、いまのところ、治療法は解熱剤の投与などの対症療法しかない。発症者の免疫力や体力によっては完治することもあるが、何よりも大切なのは、かからないようにすることだ。

 木村氏は一番の予防法として「感染者への接触を避けること」を挙げ、「手洗いやうがいなど感染症一般に対する対策を徹底し、自己管理に努めること」と話す。

 行政などの対策も必要で、「感染者の早期発見が何よりも大事。水際対策だけでなく、患者を隔離するための施設がどれだけあるのかなど、病院や自治体の現場レベルでのウイルス流入時におけるシミュレーションを徹底すべきだ。ウイルスの正しい情報を伝えるための広報体制の整備も急務になってくる」と木村氏。

 もはや一刻の猶予も許されない。

http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/141017/wor14101720260032-n2.html

日本上陸も秒読み!? エボラウイルス 米国人看護師感染の意味


日本上陸も秒読み!? エボラウイルス
米国人看護師感染の意味
2014年10月14日(Tue)  村中璃子



Ebola Virus (c)ThinkStock

 「アメリカで広がったら日本にも来るだろう。日本の医療現場で対応できるのか」。

 感染症法によれば、日本でエボラ出血熱患者を収容できる特定感染症指定医療機関・第一種感染症指定医療機関は、現在、全国で45施設92床。そのひとつに勤める医師は、エボラウイルスに対する不安をこう語る。このような指定を受けた専門の医療機関でも、エボラ出血熱のような、隔離措置を必要とする特殊な感染症の治療にあたった経験のある医療者は、ごくわずかなのだ。
もはやエボラ出血熱は
「対岸の火事」ではない

 アメリカ・テキサス州の保健当局は10月12日、テキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院の看護師が、エボラウイルス陽性の診断を受けたと発表した。この看護師は、9月30日にアメリカ初の輸入感染例として報告されたリベリア人男性患者のケアにあたっており、これがアメリカ国内において、エボラ出血熱に感染した初めての症例となる。

 アメリカは8月より、航空会社や各国の空港検疫と協力し、出国および入国に関する水際対策を開始していた。しかし、エボラ出血熱は、潜伏期間が最長で21日と長く、「感染はしているが発症はしていない」という患者を検疫のスクリーニングで拾うことはできない。当初から、エボラがアメリカ国内に入ってくるのは「時間の問題」とも言われており、男性患者が厳しい検疫をすり抜けたことは驚くに足らなかった。

 しかし、流行地のアフリカではなく、設備の上でも手順の上でも医療者の感染症防護対策が徹底されているアメリカにおいて、医療者への感染が起きてしまったことは重大な意味を持つ。

 米疾病対策センター(CDC)は、今回の看護師の感染例を「ある時点でプロトコール(手順)違反があった」として例外的であることを強調し、「封じ込めは十分可能である」と自信を見せていた。しかし、現場の医療者たちから「CDCがガイドラインを出したからと言って、十分な対策が取られているわけではない」と当惑の声が高まる中、日本時間の14日未明、再度会見を行い、「感染は1例であってもあるべきではなかった。対策を再考すべき必要がある」とコメントを修正。「今後、特に医療者の中から別の感染者が出ても不思議ではない」と発言した。

 アメリカではHIVエイズが一般化した1980年代以降、どの患者の血液にもウイルスや細菌が含まれているという前提に立って、医療者は必ず手袋とガウンを着用するという「普遍的予防策(ユニバーサル・プリコーション)」が提唱されてきた。アメリカの医療現場においては、採血や手術はもちろんのこと、簡単な診察や体位変換などにおいても手袋とガウンは欠かせない。その後、血液以外の体液に対しても注意を払い、特に感染経路が不明で感染力の高い病原体に接する場合には、マスク、ゴーグル、キャップフットカバーといった防護具で全身を覆う「標準的予防策(スタンダード・プリコーション)」が提唱されるようになった。一方、日本の医療現場では「手袋をしているとやりづらい」と、手袋なしで採血や注射をする医療者も多く、不慣れな研修医や看護師は、「うまくいかないなら手袋を脱いでやってみろ」と先輩医師に小突かれることもあるのが実情だ。

 エボラ患者のケアも、もちろん、こうした「標準的予防策」のプロトコールにのっとって対応されていたはずである。着慣れない防護服の適切な着脱は、一般の人が思う以上に難しい。世界最高水準の感染症対策と医療設備を誇るアメリカにおいてすら、医療者が感染した。この国で防げなかったものを、他のどの国で防ぐことができるのか。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311

検疫で感染者の入国を防げないことは、大方の予想どおり証明された。アフリカとの飛行機の往来の少ない日本にエボラがアフリカから侵入する可能性は低いとされてきたが、今後、アメリカで感染が拡大した場合、アメリカ経由で日本にはいってくることはないのか。アメリカにおける感染者発生の報告は、遠いと思っていたアフリカの出来事が、日本に大きくにじり寄ってきたことを実感させる。
問われる「感染疑い」への対応
脆弱な日本のインフラ

 後述するが、日本にはエボラ出血熱を確定診断できる検査施設がない。今後、アメリカで感染が拡大した場合、日本では、海外に送った検体の検査結果を待ちながら、発熱と渡航歴で拾う「感染疑い例」を、たったの92床で管理していくことになる。これから、エボラ出血熱の初期症状と似た訴えのインフルエンザのシーズンにも入る日本において、92というベッド数は妥当なのだろうか。

 エボラ出血熱の症状は、38・6度以上の発熱、激しい頭痛、筋肉痛、脱力感、下痢、嘔吐、腹痛、原因不明の出血傾向。発症初期にすべての症状が出そろうことはなく、インフルエンザなどの、他のウイルス性疾患と変わりがない。このため、アメリカでもインデックス・ケース(最初の症例、リベリア人男性のこと)が、「何かのウイルス感染症でしょう」ということで、いったんは家に帰され、感染拡大のリスクを広げてしまった。

 エボラウイルスが国全体に広がって被害が深刻なのは、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国。WHO(世界保健機構)の発表によると、2014年10月8日現在(10月10日にアップデート)、8400名の患者(うち4656名が陽性確定例)が報告され、4033人が死亡している。

 しかし、アメリカのような医療水準を満たさないナイジェリアとセネガルの2国においてさえ、なぜかエボラの感染は拡大しなかった。ナイジェリアでは20人のエボラ感染者が確認されて8人が亡くなったが、アウトブレイクは地域に限定して収束。セネガルでは、エボラ患者が60人以上と接触していたが、結局、発症したのはその1名だけで、命も取り留めた。アメリカのインデックス・ケースも、発症後4日間は隔離されることがなかったが、今のところ、この患者をケアしていた看護師以外のケースは報告されていない。 

 状況証拠からすれば、エボラウイルスは同じ飛行機に乗ったり、町ですれ違ったりする程度で簡単にうつることはなさそうだ。また、不幸中の幸いなことには、潜伏期間の感染力は無いと見られている。現時点で言えることは、飛沫で感染し潜伏期にも感染力持つ新型インフルエンザとは異なり、エボラ出血熱の場合、たとえ日本に入ってきたとしても、一般人の間で感染が広がる可能性は低い、ということだ。現在、先進国で感染者が出たのはアメリカとスペインの2か国。いずれの国においても、先進国で感染したのは医療者だけだ。日本においても、当面、ハイリスクなのは医療者のみと考えてよいだろう。

 一方で、エボラウイルスの潜伏期間は2日から21日と幅があり、今後も渡航者の中から別の患者がアメリカ国内で報告される可能性は否定できない。

 エボラ出血熱は、エボラウイルスに感染した人や動物の体液(血液、尿、唾液、汗、便、吐瀉物、母乳、精子等を含む)に、直接接触することで感染する。アフリカでは、野生動物の食肉習慣やウイルス感染したコウモリとの接触、死者に抱きついて弔う風習などが、山間部や貧困地域での感染を特に拡大させているとも言われる。そのため、先進国一般人の間で、エボラ出血熱がアウトブレイクを起こす可能性は低い、という見方があるものの、感染を拡大させないために、検疫や国内で「感染疑い例」をどのように拾い、管理していくのかについては大きな議論もある。

 原因に関わらず、アフリカを出国するときには無症状でも機内で発熱し、日本に到着する前に頭痛や嘔吐が始まる人はいくらでもいる。こういった患者と、類似症状を示すマラリアやデング熱などの熱帯感染症、ひいてはインフルエンザなどのコモンなウイルス感染症と鑑別することは不可能。アメリカではすでに、アフリカ帰りの旅行者や現場で働く医療者が、次々と発熱や嘔吐を訴え、混乱をきたしている。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=2

西アフリカでの感染拡大がとどまらず、アメリカ国内での感染拡大の行方が不透明な中、いつまで国際社会がエボラを警戒する必要があるのかは現時点では予測不能だ。

 アフリカから、場合によっては今後、アメリカからの帰国した発熱患者もすべて隔離し、「エボラ疑い」として管理し続けていくことは、日本のインフラでは簡単なことではない。いつから検疫強化が必要と判断し、どの段階で必要がないと判断するのか。検疫の水際作戦をくぐって発熱し、来院した患者に対して、日本の医療者は適切な体制をもって対応し、感染拡大を防ぐことができるのだろうか。

 アメリカと日本とでは、エボラウイルスが持ち込まれた場合の事情が異なる。エボラウイルスを取り扱えるのは、「BSL-4」(BSL=Bio Safety Level)と呼ばれる、排気や廃液の特殊設備をもつ検査・実験施設。BSL-4のバイオセイフティを持つ施設は、世界でも41か所、アメリカですら4か所しかない。日本では国立感染症研究所ただ1か所がその基準を満たしているが、住民の反対でBSL-4としての使用を認められていないからだ。現状では、エボラ出血熱を疑う患者が見つかった場合、海外に検体を送り、確定診断が出るのを待つしかない。

 92床しかないエボラ対応ベッドを少しでも有効活用するためには、BSL-4として感染研を稼働させる必要がある。エボラ出血熱のアウトブレイクに先だち、日本学術会議は今年3月20日、「我が国のバイオセーフティレベル4(BSL-4)施設の必要性について」と、題した提言書を提出している。

 アメリカが先進国の先頭を切って「封じ込めのお手本」を示すことができるのか、世界の注目が集まる中、日本の医療者の間でも緊張はつのる。
CDCとWHOのビミョウな関係

 アメリカ政府はこれまで、さまざまな病原体がバイオテロの手段や化学兵器となりうるとして、感染症対策を軍事と結びつけてきた。今回のアウトブレイク(大流行)においても、これをいち早く国防・外交上の重大な問題として捉え、積極的な行動に出ている。9月16日、オバマ大統領は、エボラ出血熱の最流行地域であるリベリアに3000人の軍隊を派遣することを発表して、国際的なプレゼンスを示した。

 一方、医療・保健分野における国際的な最高権威であるWHOは、新型インフルエンザやSARSの時に比較すると、今回、あまり目立った印象が無い。実のところ、WHOと一国の保健機関に過ぎない米CDCとは、以前からライバルの関係にある。WHOは、原則、キャパシティの低い国でアウトブレイクが起きた場合、各国政府の要望に応じてサポートやアドバイスを行ったり、パンデミック(世界的大流行)が懸念される際に国際社会における統括的役割を果たしたりする国連専門機関。しかし、WHOの呼びかけに応じて他国からの十分な援助がある場合や、アメリカのような先進国でアウトブレイクが起きた場合、WHOのプレゼンスは自ずと下がる。国際社会からすれば、WHOの出番がないままアウトブレイクが終息するに越したことはないが、WHOにとってみれば、一国の保健機関に国際機関以上の代役を務められては、沽券に係わる。

 WHOスタッフの任地は、通常、各国の首都止まり。本当の意味での「フィールド=僻地」に行くのは、WHOが要請した各国の専門家に限られている。しかも、各国の専門家が「フィールドに行く」という場合でも、政府に助言して国際的な対策をとるための視察にとどまることが多く、ロジスティックスや医療行為など、現場の仕事に継続的に従事することはまずない。軍隊との連動も可能なCDCに比べれば、WHOは専門性は高くとも、実働部隊を持たない役所的機関だ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=3

そもそも、WHOのスタッフやWHOが協力を要請する専門家には、資金力も政治力もあるCDCの出身者が多い。だったら、CDCを最初から頼りにする方がいい、という発展途上国も多いが、迅速な国際協力との引き換えに、政治的な駆け引きが後からついてくるということは少なくない。
そして、日本の取るべき道は?

 オバマ大統領が国際協力を表明した10日後の9月26日、安倍総理大臣は国連で一般討論演説を行い、エボラ出出血熱対策として、国連などに総額4000万ドル (日本円で約44億円)の追加支援を実施することを表明した。演説の中で安倍首相は、防護具約50万着のほか、エボラの治療に効果が見込める富山化学工業の「ファビピラビル」を提供する準備があるとし、「日本からはすでに経験の豊富な専門家をWHOの一員として派遣した。今後もエボラ出血熱との闘いに日本政府は能う限りの力を尽くす」との決意を語った。

 金と物の援助はさておき、気になるのは、今後、日本に期待される人的貢献だ。

 アメリカに追随するような形で援助を表明した日本ではあるが、世界でエボラウイルスに感染した医療者の数は、12日付で報告されたテキサス州の看護師のケースを加えると合計418人。うち234人がすでに死亡している。

 派遣した専門家が発病した場合、安全に日本に輸送し、パニックを起こさず、国内での感染を広げずに治療を受けさせることは本当に可能なのか、といった課題も残る。

 アメリカにおいて医療者の院内感染が生じ、封じ込めがおぼつかない状況の中、本当に「ウイルスを持ち込むリスク」を負ってまで、日本から専門家を派遣する必要があるのか、改めて政治判断が問われるところだ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=4

インド滞在中の日本人女性、エボラ熱感染の疑い

インド滞在中の日本人女性、エボラ熱感染の疑い

2014.10.07

 インドに滞在中の邦人女性1人がエボラ出血熱に感染した疑いがあると現地メディアが報じていることが7日、外務省への取材で分かった。同省はインド大使館を通じて事実関係を確認中。仮に感染が事実であれば、日本人では初の感染者となる。

 インドの英字新聞「ザ・ヒンドゥー」など現地メディアが報じた。それによると、感染が疑われるのは27歳の日本人女性旅行客で、インド北東部の都市、インパールのホテルに滞在中、発熱などエボラ熱に似た症状を訴え、病院に搬送され治療を受けたという。インド入国前に、ミャンマーなど5カ国を訪問しているという。彼女の血液サンプルが国立研究所に送られたという情報もある。

 報道では、女性にエボラ出血熱に似た症状が出ているとしているが、感染は西アフリカを中心に拡大していることもあり、アジアを旅行していた女性がエボラに感染する可能性があるのか、疑問も残る。また、インドでは西アフリカへの訪問者が感染の疑いがあるなどとして、たびたび騒ぎになっている。

 エボラ出血熱をめぐっては、スペイン保健省が6日、患者を受け入れたマドリードの病院に勤務する女性看護スタッフ(44)がエボラ熱に感染したことを確認したと発表した。患者から院内感染した可能性が高い。容体は安定しているという。アフリカ大陸以外が感染場所とみられる初のケース。

 世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)は10月1日現在で7492人に達し、3439人が死亡した。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141007/dms1410071528010-n1.htm



ついに日本人にも感染者が出たのだろうか。感染地域へ出かけた訳でもないのに。

西アフリカから既に多くの人が逃げ出してあちこちの国際空港には感染者が潜伏しているのだろう。

空気感染に近いルートが存在するのだろうか。

いずれにしても、感染が事実ならこれまでの仮説には重大な抜け道があるのかもしれない。

「防衛省も支援検討」 エボラ熱で江渡氏


「防衛省も支援検討」 エボラ熱で江渡氏

2014.9.26 13:16

 江渡聡徳防衛相は26日の記者会見で、リベリアのサーリーフ大統領がエボラ出血熱の感染者治療のため、自衛隊などからなる緊急医療隊の派遣を要請したことに関し「わが国はすでに物的、財政的支援を行ってきている。防衛省としても関係省庁と連携してどのような貢献ができるか検討したい」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140926/plc14092613160023-n1.htm



江渡聡徳防衛相

エボラ:対策費追加 「5.5億円以上」首相表明へ


エボラ:対策費追加 「5.5億円以上」首相表明へ

毎日新聞 2014年09月21日 07時30分(最終更新 09月21日 08時22分)

 安倍晋三首相は22日、国連総会出席のため、米ニューヨークに向けて出発する。首相は25日午後(日本時間26日未明)の一般討論演説で、西アフリカで流行するエボラ出血熱対策に対し、500万ドル(約5億5000万円)以上の追加支援を表明する。

 エボラ出血熱については18日の国連安全保障理事会緊急会合で「国際平和と安全保障の脅威」と位置付け、各国に支援を呼びかける決議案が採択された。

 首相は日本がこれまでに500万ドルの支援を実施したことを説明したうえで、さらに500万ドル以上を上積みし、総額1000万ドル以上の支援とする方針を表明する。国際的な課題に対する日本の貢献をアピールする狙いがある。一般討論演説では、安保理常任理事国入りへの意欲も改めて表明する。

 岸田文雄外相も21日から米ニューヨークを訪問し、ウクライナ情勢を巡る主要7カ国(G7)外相会合や、ともに常任理事国入りを目指すドイツ、インド、ブラジルとのG4外相会合にも参加する。首相が10日に森喜朗元首相を通じてロシアのプーチン大統領に親書を渡したことを受け、ラブロフ外相との会談も検討している。

 プーチン大統領は森氏との会談で、ウクライナ情勢を巡って今秋の来日が微妙になる中で、外相や事務レベルでの交流を進めることで一致した。政府は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での日露首脳会談も模索しており、岸田氏はラブロフ氏に日露間の対話継続の意向を伝える見通しだ。

 岸田氏は、今秋の中韓両国との首脳会談実現を見据え、中国の王毅外相や韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相などとの会談も検討している。【青木純、鈴木美穂】

http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m010087000c.html

エボラ熱の感染者が日本に? 地下室に隔離されているとの噂も


エボラ熱の感染者が日本に? 地下室に隔離されているとの噂も

    エボラウイルスが日本に持ち込まれているとの情報が医学会で飛び交っている
    アフリカから帰国した日本人に、感染の疑いがある人物がいたという
    患者は現在、成田市内の病院内の地下室に隔離されていると噂されている


2014年09月18日18時30分
噂の深層 国内ですでにエボラ出血熱患者がいる!?
提供:リアルライブ



 日本でのデング熱と時を同じくして、現在西アフリカでは史上最悪規模のエボラウイルスの感染拡大が続いている。死亡者はすでに1000人を超え、実際の数はその数倍規模との声も聞こえてくる。

 そんな最狂ウイルスが、すでに日本に持ち込まれているとの怪情報がいま医学会の水面下で飛び交っている。

 「成田空港で、アフリカから帰国した日本人に、エボラ出血熱感染の疑いがある人物がいたとの噂を聞いたことがあります」(医薬業界関係者)

 エボラ出血熱は感染後3週間以内に発熱や頭痛、のどの痛みなどの症状が現れ出す。その後、下痢などをおこして、吐血や下血を繰り返して死に至る恐ろしい感染症だ。ただ、空気感染はしないことで知られている。ウイルスと接触しない限り、感染の可能性はない。

 「その患者は現在、成田市内のある病院内の隠された地下室に“隔離”されているとの噂です。政府は患者を3週間は一歩も外に出させず、絶対に感染を窓際で封じ込めるつもりだとの話ですよ」(同)

 病院内でもこの件は院長以下数名しか知らない極秘事案だという。政府はデング熱の失敗を繰り返すまいと血眼になっているという。(明大昭平)

http://news.livedoor.com/article/detail/9267456/



これは嘘っぽいね。極秘でやれば不十分な体制しかとれないから返ってリスクが高い。

低コストのエボラ熱ウイルス検出方法、日本の科学者が開発

https://www.google.co.jp/search?q=%E9%95%B7%E5%B4%8E%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80&client=firefox-a&hs=vPO&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=qMsHVO8rwYLyBaq7gCA&ved=0CAoQ_AUoAw&biw=1263&bih=888&dpr=0.9#imgdii=_

低コストのエボラ熱ウイルス検出方法、日本の科学者が開発


   9月2日(ブルームバーグ):日本の研究者グループがエボラ出血熱ウイルスの低コストでより簡素な検出方法を開発した。患者の診断の迅速化に寄与する可能性がある。

長崎大学熱帯医学研究所の安田二朗教授が2日明らかにしたところによると、この方法では約30分以内にウイルスを検出することが可能で、電力が普及していない地域でも行えるという。安田教授は2007年にこの技術を同僚と共同で科学誌に発表。エボラウイルス株に使えるよう改良した。

安田教授によると、この方法は栄研化学 の技術に基づいている。同社の技術は、簡易ヒーターで血液サンプルの温度をセ氏63度程度に保つことでDNAを増幅できるという。

原題:Scientists Develop Simpler, Cheaper Way to Detect EbolaVirus(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 Kanoko Matsuyama kmatsuyama2@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Anjali Cordeiro acordeiro2@bloomberg.netMarthe Fourcade
更新日時: 2014/09/03 07:35 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NBAOSJ6KLVR701.html



長崎大学熱帯医学研究所

デング熱

蚊を媒介とする伝染病。代々木公園で蚊に刺された人が発症している。外人も含めて大勢の人が代々木公園に来て、その中の誰かが感染していたのだろう。

8月上旬に代々木公園へ行った人が発症。
日本は特別な対応をまだとっていない。なぜ?

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このように記事を並べても、当座は兎も角、後で見ても役に立たない。何らかの体系化が欠かせない。構造は単純で構わない。※

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