http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IC08F20141023
一部の米病院、エボラ患者の治療中断を検討
2014年 10月 23日 12:48 JST
10月22日、米病院でエボラ出血熱患者の治療に関わっていた看護師が感染した事態を受けて、一部の病院では、医療関係者に危険が及ぶ可能性があり、治癒の見込みが低いケースでは、治療を中断することも検討されている。写真はエボラ熱対策セミナーで手袋と防護服の付け方を実演する看護師。ニューヨークで21日撮影(2014年 ロイター/Mike Segar)
[シカゴ/ニューヨーク 22日 ロイター] - 米病院でエボラ出血熱患者の治療に関わっていた看護師が感染した事態を受けて、一部の病院では、医療関係者に危険が及ぶ可能性があり、治癒の見込みが低いケースでは、治療を中断することも検討されている。
ロイターが病院関係者に実施したインタビューで明らかになった。
インタビューによると、一部の病院は、治療を行うべき事例、行うべきでない事例について明示した初のガイドライン作成に動いている。
エボラ熱患者の受け入れをめぐっては、現場の医師らの間でも懸念が広がっている。倫理専門家の元には、自分に危険が及ぶ場合でも治療する職業上の義務があるのか、問い合わせの電話が増えているという。
エボラ熱の治療法はまだ確立されていないが、同じように、患者をケアする医師や看護師の保護についても、統一見解がないのが現状だ。
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