NY州がエボラ隔離緩和…兆候なければ経過観察
2014年10月27日 13時38分
【ニューヨーク=広瀬英治】ニューヨーク州のクオモ知事は26日、西アフリカでエボラ出血熱の治療などにあたり、同州内に戻った医療関係者の強制隔離について、発症の兆候がなければ医療機関には隔離せず、自宅で21日間経過を観察する方針を発表した。
経過観察中の外出はできないが、自宅では家族が一緒に過ごすことも認める。
同州と隣のニュージャージー州は、ニューヨーク市で米国人男性医師がエボラ出血熱を発症した翌日の24日、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3か国でエボラ出血熱の治療にあたった医療関係者が両州の空港から入国する場合、症状の有無にかかわらず、医療機関または自宅で隔離する方針を発表した。
ただ、この措置を巡っては、ニュージャージー州で、シエラレオネから帰国した女性看護師が医療機関に隔離され、「非人道的だ」などとして州当局を激しく非難。米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、オバマ政権もニューヨーク州などに対し、極端な隔離措置を取りやめるように働きかけていた。
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