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エボラ出血熱:帰国者対応、米の国内対立は深刻


http://mainichi.jp/select/news/20141030k0000e030191000c.html

エボラ出血熱:帰国者対応、米の国内対立は深刻

毎日新聞 2014年10月30日 10時53分(最終更新 10月30日 12時18分)

 【ワシントン及川正也】西アフリカでエボラ出血熱の治療に携わり、帰国した米国人医療従事者らへの対応を巡り、科学的根拠に基づく「柔軟」な措置を訴える米政府と、国民の不安に応える「厳格」な措置をとる一部州の間で対立が深まっている。両者の論争は過熱し、間近に迫った中間選挙の争点にも浮上している。


 オバマ大統領は29日、ホワイトハウスにエボラ熱患者を治療した医師や看護師らを招き「米国の英雄」と称賛。エボラ対策の「最善の方法は流行を発生地で根絶することだ」と強調し、医師らの役割の重要性を強調した。

 米政府の指針では、防護服無しでの治療など感染リスクが高い場合に限り、医療従事者の外出や旅行を制限するが、感染の兆候が出るまで隔離はしない。流行地域への医師らの渡航意欲をそがないようにとの配慮もある。

 しかし、29日には新たに西部カリフォルニア州が西アフリカからの入国者や、エボラ熱患者に接触した人を一定の条件下で「強制隔離」すると決定。ニューヨーク、ニュージャージー両州を皮切りに導入された「強制隔離」やそれに準じる厳しい指針を採用する州は、米メディアによると少なくとも8州に増えた。

 背景にはエボラ熱の拡散に対する米世論の懸念の広がりがある。29日発表のCBSテレビの世論調査では80%が西アフリカからの帰国者全員の隔離を支持した。強硬派の急先鋒(せんぽう)でニュージャージー州のクリスティー知事(共和党)は「(強制隔離は)世論の常識だ。微動だにしない」と強調し、オバマ政権と対立。CNNテレビの調査では中間選挙の投票判断で36%がエボラ熱問題を「極めて重要」と回答するなど、選挙戦を左右する課題に浮上した。

 強硬措置への抵抗も表面化した。ニュージャージー州の病院に隔離され、感染が確認されず自宅があるメーン州に戻った女性看護師ケーシー・ヒコックスさん(33)は、「自宅隔離」を求める州当局の要請を拒否した。29日にテレビ出演したヒコックスさんは政府指針に基づき体調を自己管理しており、感染の兆候もないと指摘。「制約が続くなら裁判所に訴える」と表明した。弁護士も「強制は正当性がなく違法だ」と批判している。

米国でエボラ対策にロボット導入を検討中!?


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40932

米国でエボラ対策にロボット導入を検討中!?
2014年10月30日(木) 小林 雅一
ITトレンド・セレクト
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ダラスで発見されたエボラ感染者のアパートを消毒する作業員 〔PHOTO〕gettyimages

ダラスやニューヨークなど都市部でエボラ感染者が出る中、米国の科学者たちが感染拡大を食い止めるためにロボットの使用を検討し始めている。

●"Scientists Consider Repurposing Robots for Ebola" The New York Times, OCT. 22, 2014

上記NYT記事によれば、来月7日にカリフォルニア大学バークレイ校をはじめ米国内の4ヵ所でロボットをエボラ対策に使うための会議が開かれる予定だという。議題は明らかにされていないが、恐らくは「看護師など人間に代わってロボットがエボラ患者と接触し、その排泄物や脱いだ衣服などを安全に処分することは可能か」といったことが話し合われる見込みだ。
災害対策ロボットを患者対応に転用

先回りして結論を言ってしまえば、現時点でそのような事ができるロボットは地球上に存在しない。科学者たちがエボラ対策への導入を検討しているロボットは、現在DARPA(米国防高等研究計画局)が進めている「DRC(ダーパ・ロボティクス・チャレンジ)」のような災害対策用ロボットだ。

元々、原発の事故現場など危険な場所で作業することを念頭に開発された、これらのロボットは基本的にヒューマノイド(人型ロボット)であり、人間のように道具を操ったり梯子を登ったり、あるいは自動車を運転できたりもする。こうした器用な汎用ロボットを、エボラ熱に感染した患者への対応に応用できないかと科学者たちは考えている。が、現時点でこれらのロボットにそこまでの実力はない。

昨年12月、米フロリダ州の自動車レース場で開催されたDRC予選競技会には日米韓をはじめ世界の大学や研究機関、企業などから最先端の次世代ロボットが出場したが、いずれの動きも非常に鈍く、たとえば高さ3メートルの梯子を登り切るまでに10分近くの時間を要した。中には競技の途中で止まったまま動かなくなるロボットもあり、とてもエボラ患者の介護ができるレベルにないことは一目瞭然だ。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40932?page=2

米国でエボラ対策にロボット導入を検討中!?
2014年10月30日(木) 小林 雅一
小林 雅一ITトレンド・セレクト
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恐らく科学者たちもそれを承知の上で、「このまま何もしないで手をこまねいているよりは・・・」という気持ちで会議を開くことにしたのだろう。それに最先端のニューラルネットやそれを1チップ化した特殊なプロセッサを搭載すれば、今後ロボットの性能が急激にアップする可能性も残されており、全く箸にも棒にもかからない話というわけでもない。
ロボット・メーカーには病院からの問い合わせが殺到

もうちょっと現実的な対策も検討されている。それは「テレプレゼンス・ロボット(代理ロボット)」を患者の対応に当てることだ。このロボットは移動用の台車の上に細長い胴体がついたロボットで、その頭部にはビデオ・ディスプレイが搭載されている。ディスプレイには無線インターネットを介して、どこか遠くにいる人間の顔が表示される。つまり、この人間の代理を務めるロボットというわけだ。

既に米国では、医師が遠隔地から患者への往診代わりに代理ロボットを使っている他、高齢者など家族の見守りへの応用も検討されている。また数は少ないが、日本でも既に使われている(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38559)。

この代理ロボットをエボラ患者への対応に導入することが真剣に検討されている。米InTouch Health社など代理ロボット・メーカーには、既に米国内の病院から、そうした問い合わせが引っ切り無しに寄せられているという。もちろん「排泄物の処理」など本格的な看護作業は到底無理だが、頭部のビデオ・ディスプレイを介して容態の問診を行うなど、何らかの限定的な仕事ならできるかもしれないと見られている。

が、一方で患者やその家族がロボットを介して看護されることに拒否感を示したり、気分を害する恐れがあるとも懸念されている。また科学者達も「こうした機会を利用して自らの研究成果を売り込もうとしている」と思われるのを恐れているという。将来的には、ロボットを使うような時代が訪れるかもしれないが、現時点では社会的合意を得るのは難しそうだ。ただ来月7日に検討会が開かれる以上、その推移を見守る必要はあるだろう。

米国のエボラパニックを助長する「当局への不信感」


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42093

米国のエボラパニックを助長する「当局への不信感」

2014.10.30(木)  Financial Times

(2014年10月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
米NY州、エボラ対策の強制隔離を緩和 オバマ政権が圧力

自分か親友、親類のいずれかがエボラ出血熱にかかるだろうと考えている米国人の割合は45%を超えているという(写真は米ニューヨーク市で、防護服を着て路上に立つ男性)〔AFPBB News〕

これまでの死亡率に基づいて計算すると、米国人がエボラ出血熱で亡くなる確率はキム・カーダシアン*1と結婚できる確率よりも低い――。そんなツイートが発信されている。

 しかし、科学的な議論に固執する連邦政府と、一人また一人とパニックに感染していく遊説中の政治家たちとの間で多勢に無勢の綱引きが行われている現状は、冗談では済まされない。

 カイザー・ファミリー財団によれば、自分か親友、親類のいずれかがエボラ出血熱にかかるだろうと考えている米国人の割合は45%を超えている。また、ギニア、シエラレオネ、リベリアと米国の間の渡航禁止を支持する人の割合も4分の3を超えている。
米国人を襲うパニック、選挙をにらんだ慌ただしい動きも

 リードしているのは共和党だが、このパニックは次第に超党派の様相を帯びつつある。ここ数日で3つの州――ニューヨーク、イリノイ、ニュージャージー――が、エボラ熱の患者と接触した人全員を21日間強制隔離することを決めた。3州のうち2州の知事は民主党で、どちらも来週行われる選挙で再選を目指している。

 連邦議会の中間選挙に臨む民主党の候補者たちは、渡航禁止に反対するバラク・オバマ大統領の姿勢は受け入れられないと、大慌てで反発している。批判されているケイ・ヘイガン上院議員(ノースカロライナ州)や厳しい戦いに臨むジーン・シャヒーン上院議員(ニューハンプシャー州)などがそうだ。

 このパニックの根底には、当局に対する国民の強い不信感がある。この不信感は、エボラ熱への連邦政府の対応を主導している疾病対策センター(CDC)など、エボラ熱以外の分野では尊敬を集めている機関にも向けられつつある。オバマ氏の発言を国民のかなりの部分が自動的に割り引いて聞いてしまうことも助けにならない。

 しかし科学――そして、科学を振りかざす政府機関――への不信感ゆえに、相反する主張をする人々が団結するようになっている。子供への3種混合ワクチンの接種、水道水へのフッ素添加、そしてその他の公衆衛生キャンペーンに反対する草の根運動家たちは、科学的な証拠を受け付けないように見える。

*1=米国の人気タレント。ラップ歌手の夫との間に娘がいる

エボラの恐れで登校禁止、女児の親が市を提訴

http://www.yomiuri.co.jp/world/20141029-OYT1T50035.html

エボラの恐れで登校禁止、女児の親が市を提訴
2014年10月29日 12時37分

 【ニューヨーク=広瀬英治】米北東部コネティカット州ミルフォード市の市立小学校に通う7歳女児の父親が28日、女児が西アフリカのナイジェリアから戻った後にエボラ出血熱の恐れから登校を禁じられたのは不当だとして、同市と学校当局を相手取り、登校の許可と損害賠償を求めてコネティカット連邦地裁に提訴した。

 訴状によると、女児と父親は10月3日から親族の結婚式のためナイジェリアに滞在し、13日に戻ったところ、女児にエボラ出血熱の兆候がないにもかかわらず、市から21日間の登校禁止を告げられた。

 市側は女児の感染を疑う科学的な根拠がないことを認める一方、女児が通う小学校の一部の教師や保護者が強く懸念していることを理由に、登校禁止が「女児を含む学校全体の保護と安寧のために必要」だと説明したという。

 西アフリカのエボラ出血熱は、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3か国で流行が広がる反面、ナイジェリアは9月8日までに全ての感染者の完治が確認され、世界保健機関(WHO)が10月20日に流行の終息を宣言している。
2014年10月29日 12時37分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

米2州のエボラ対策が波紋 隔離の看護師「囚人のよう」

http://digital.asahi.com/articles/ASGBV427PGBVUHBI008.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGBV427PGBVUHBI008

米2州のエボラ対策が波紋 隔離の看護師「囚人のよう」

ニューヨーク=中井大助

2014年10月26日16時46分

 エボラ出血熱の対策として米ニューヨーク、ニュージャージーの両州が、西アフリカでエボラ患者と接触した旅行者に隔離を義務づけたことが、波紋を呼んでいる。対象の1人目となった米国人看護師(33)は25日、「誰にも経験して欲しくない事態だ」と手記を発表。看護師が仕事をしていたNGO「国境なき医師団」(MSF)も「基準が不明確」と批判している。

 米紙ダラス・モーニングニュースに公表した手記によると、シエラレオネでエボラ患者の治療にあたっていた看護師は、24日にニュージャージー州のニューアーク国際空港に到着。検疫の事務所に通され、非接触型の体温計で体温を測ったところ、36・7度だったという。

 その後、約4時間にわたってほとんど状況も説明されず、菓子と水しか与えられなかった。再び同じような体温計で検査をされたが、今度は怒って顔も紅潮していたためか、38・3度を記録。口内型の体温計で測れば熱はないと主張したが、係官は「熱がある」と記録したという。

 さらに3時間も放置されてから、パトカーに先導されて病院に連れて行かれた。「何か悪いことをしたのだろうか。1カ月間、子どもが死ぬのを見てきた。世界の多くが傍観して、何もしていない時に助けようとしたのに」とその時の思いをつづった。病院で検査したところ、熱もなく、ウイルス検査も陰性だった。

 看護師は手記で、「同じように米国に戻る同僚も、犯罪者や囚人のように扱われるのだろうか」と疑問を投げかけている。MSFも声明で、公衆衛生を守ることの大切さを認めながら、「医療従事者の人権も保護されなければならない」と主張。両州の基準では帰国した医療従事者は21日間の隔離を義務づけられるが、ニューヨーク・タイムズは隔離がこれだけ長いと、ボランティアする医師らが減る可能性を指摘する。

 ただ、隔離を支持する声も多い。全米第3の都市シカゴがあるイリノイ州も両州と同様に、エボラ患者と接触した人を21日間隔離する方針を決め、25日から実施を始めた。(ニューヨーク=中井大助)

米国がエボラ熱患者の対応態勢強化、受け入れ病院拡充へ


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IC04A20141023

米国がエボラ熱患者の対応態勢強化、受け入れ病院拡充へ
2014年 10月 23日 10:39 JST



 10月23日、米保健当局は、エボラ出血熱の患者を受け入れる病院約20カ所のネットワークを設ける方針。受け入れ態勢を整えた病院を多くの地域に指定することで感染拡大阻止を図る。写真は、米国内の大学病院、22日撮影(2014年 ロイター/Shannon Stapleton)


[シカゴ 22日 ロイター] - 米保健当局は、エボラ出血熱の患者を受け入れる病院約20カ所のネットワークを設ける方針。受け入れ態勢を整えた病院を多くの地域に指定することで感染拡大阻止を図る。

米保健福祉省の準備・対応部門のニコール・ルーリー氏は20日、病院運営関係者らに対し、まず感染が深刻な国からの渡航者が到着する都市の周辺を対象に、政府が病院の特定を急いでいると述べた。

最終的には、エボラ熱の専門設備を持つ病院を国内で「最大で約20カ所」とし、どの患者も6─8時間以内に病院に救急搬送できる態勢を整える方針だという。

米国内で初めてエボラ熱と診断されたリベリア人のトーマス・エリック・ダンカンさんは当初来院した際、微熱があり感染国からの渡航を職員に伝えたにもかかわらず病院に収容されることはなく、治療が遅れた可能性がある。ダンカンさんは10月8日に死亡。ダンカンさんの治療に関わった看護師2人もその後感染が確認され、米国内の病院の受け入れ態勢を疑問視する声が高まっていた。

ダンカンさんの入国以前は、エボラ熱患者の受け入れ準備ができているとされた病院は、ジョージア州アトランタのエモリー大学病院を含む4カ所だった。しかし、これらの病院の隔離病棟のベッド数は数床に限られており、過去1週間ではイリノイ州とニューヨーク州がエボラ熱患者を受け入れる病院を指定していた。

© Thomson Reuters 2014 All rights reserved.

日本上陸も秒読み!? エボラウイルス 米国人看護師感染の意味


日本上陸も秒読み!? エボラウイルス
米国人看護師感染の意味
2014年10月14日(Tue)  村中璃子



Ebola Virus (c)ThinkStock

 「アメリカで広がったら日本にも来るだろう。日本の医療現場で対応できるのか」。

 感染症法によれば、日本でエボラ出血熱患者を収容できる特定感染症指定医療機関・第一種感染症指定医療機関は、現在、全国で45施設92床。そのひとつに勤める医師は、エボラウイルスに対する不安をこう語る。このような指定を受けた専門の医療機関でも、エボラ出血熱のような、隔離措置を必要とする特殊な感染症の治療にあたった経験のある医療者は、ごくわずかなのだ。
もはやエボラ出血熱は
「対岸の火事」ではない

 アメリカ・テキサス州の保健当局は10月12日、テキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院の看護師が、エボラウイルス陽性の診断を受けたと発表した。この看護師は、9月30日にアメリカ初の輸入感染例として報告されたリベリア人男性患者のケアにあたっており、これがアメリカ国内において、エボラ出血熱に感染した初めての症例となる。

 アメリカは8月より、航空会社や各国の空港検疫と協力し、出国および入国に関する水際対策を開始していた。しかし、エボラ出血熱は、潜伏期間が最長で21日と長く、「感染はしているが発症はしていない」という患者を検疫のスクリーニングで拾うことはできない。当初から、エボラがアメリカ国内に入ってくるのは「時間の問題」とも言われており、男性患者が厳しい検疫をすり抜けたことは驚くに足らなかった。

 しかし、流行地のアフリカではなく、設備の上でも手順の上でも医療者の感染症防護対策が徹底されているアメリカにおいて、医療者への感染が起きてしまったことは重大な意味を持つ。

 米疾病対策センター(CDC)は、今回の看護師の感染例を「ある時点でプロトコール(手順)違反があった」として例外的であることを強調し、「封じ込めは十分可能である」と自信を見せていた。しかし、現場の医療者たちから「CDCがガイドラインを出したからと言って、十分な対策が取られているわけではない」と当惑の声が高まる中、日本時間の14日未明、再度会見を行い、「感染は1例であってもあるべきではなかった。対策を再考すべき必要がある」とコメントを修正。「今後、特に医療者の中から別の感染者が出ても不思議ではない」と発言した。

 アメリカではHIVエイズが一般化した1980年代以降、どの患者の血液にもウイルスや細菌が含まれているという前提に立って、医療者は必ず手袋とガウンを着用するという「普遍的予防策(ユニバーサル・プリコーション)」が提唱されてきた。アメリカの医療現場においては、採血や手術はもちろんのこと、簡単な診察や体位変換などにおいても手袋とガウンは欠かせない。その後、血液以外の体液に対しても注意を払い、特に感染経路が不明で感染力の高い病原体に接する場合には、マスク、ゴーグル、キャップフットカバーといった防護具で全身を覆う「標準的予防策(スタンダード・プリコーション)」が提唱されるようになった。一方、日本の医療現場では「手袋をしているとやりづらい」と、手袋なしで採血や注射をする医療者も多く、不慣れな研修医や看護師は、「うまくいかないなら手袋を脱いでやってみろ」と先輩医師に小突かれることもあるのが実情だ。

 エボラ患者のケアも、もちろん、こうした「標準的予防策」のプロトコールにのっとって対応されていたはずである。着慣れない防護服の適切な着脱は、一般の人が思う以上に難しい。世界最高水準の感染症対策と医療設備を誇るアメリカにおいてすら、医療者が感染した。この国で防げなかったものを、他のどの国で防ぐことができるのか。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311

検疫で感染者の入国を防げないことは、大方の予想どおり証明された。アフリカとの飛行機の往来の少ない日本にエボラがアフリカから侵入する可能性は低いとされてきたが、今後、アメリカで感染が拡大した場合、アメリカ経由で日本にはいってくることはないのか。アメリカにおける感染者発生の報告は、遠いと思っていたアフリカの出来事が、日本に大きくにじり寄ってきたことを実感させる。
問われる「感染疑い」への対応
脆弱な日本のインフラ

 後述するが、日本にはエボラ出血熱を確定診断できる検査施設がない。今後、アメリカで感染が拡大した場合、日本では、海外に送った検体の検査結果を待ちながら、発熱と渡航歴で拾う「感染疑い例」を、たったの92床で管理していくことになる。これから、エボラ出血熱の初期症状と似た訴えのインフルエンザのシーズンにも入る日本において、92というベッド数は妥当なのだろうか。

 エボラ出血熱の症状は、38・6度以上の発熱、激しい頭痛、筋肉痛、脱力感、下痢、嘔吐、腹痛、原因不明の出血傾向。発症初期にすべての症状が出そろうことはなく、インフルエンザなどの、他のウイルス性疾患と変わりがない。このため、アメリカでもインデックス・ケース(最初の症例、リベリア人男性のこと)が、「何かのウイルス感染症でしょう」ということで、いったんは家に帰され、感染拡大のリスクを広げてしまった。

 エボラウイルスが国全体に広がって被害が深刻なのは、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国。WHO(世界保健機構)の発表によると、2014年10月8日現在(10月10日にアップデート)、8400名の患者(うち4656名が陽性確定例)が報告され、4033人が死亡している。

 しかし、アメリカのような医療水準を満たさないナイジェリアとセネガルの2国においてさえ、なぜかエボラの感染は拡大しなかった。ナイジェリアでは20人のエボラ感染者が確認されて8人が亡くなったが、アウトブレイクは地域に限定して収束。セネガルでは、エボラ患者が60人以上と接触していたが、結局、発症したのはその1名だけで、命も取り留めた。アメリカのインデックス・ケースも、発症後4日間は隔離されることがなかったが、今のところ、この患者をケアしていた看護師以外のケースは報告されていない。 

 状況証拠からすれば、エボラウイルスは同じ飛行機に乗ったり、町ですれ違ったりする程度で簡単にうつることはなさそうだ。また、不幸中の幸いなことには、潜伏期間の感染力は無いと見られている。現時点で言えることは、飛沫で感染し潜伏期にも感染力持つ新型インフルエンザとは異なり、エボラ出血熱の場合、たとえ日本に入ってきたとしても、一般人の間で感染が広がる可能性は低い、ということだ。現在、先進国で感染者が出たのはアメリカとスペインの2か国。いずれの国においても、先進国で感染したのは医療者だけだ。日本においても、当面、ハイリスクなのは医療者のみと考えてよいだろう。

 一方で、エボラウイルスの潜伏期間は2日から21日と幅があり、今後も渡航者の中から別の患者がアメリカ国内で報告される可能性は否定できない。

 エボラ出血熱は、エボラウイルスに感染した人や動物の体液(血液、尿、唾液、汗、便、吐瀉物、母乳、精子等を含む)に、直接接触することで感染する。アフリカでは、野生動物の食肉習慣やウイルス感染したコウモリとの接触、死者に抱きついて弔う風習などが、山間部や貧困地域での感染を特に拡大させているとも言われる。そのため、先進国一般人の間で、エボラ出血熱がアウトブレイクを起こす可能性は低い、という見方があるものの、感染を拡大させないために、検疫や国内で「感染疑い例」をどのように拾い、管理していくのかについては大きな議論もある。

 原因に関わらず、アフリカを出国するときには無症状でも機内で発熱し、日本に到着する前に頭痛や嘔吐が始まる人はいくらでもいる。こういった患者と、類似症状を示すマラリアやデング熱などの熱帯感染症、ひいてはインフルエンザなどのコモンなウイルス感染症と鑑別することは不可能。アメリカではすでに、アフリカ帰りの旅行者や現場で働く医療者が、次々と発熱や嘔吐を訴え、混乱をきたしている。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=2

西アフリカでの感染拡大がとどまらず、アメリカ国内での感染拡大の行方が不透明な中、いつまで国際社会がエボラを警戒する必要があるのかは現時点では予測不能だ。

 アフリカから、場合によっては今後、アメリカからの帰国した発熱患者もすべて隔離し、「エボラ疑い」として管理し続けていくことは、日本のインフラでは簡単なことではない。いつから検疫強化が必要と判断し、どの段階で必要がないと判断するのか。検疫の水際作戦をくぐって発熱し、来院した患者に対して、日本の医療者は適切な体制をもって対応し、感染拡大を防ぐことができるのだろうか。

 アメリカと日本とでは、エボラウイルスが持ち込まれた場合の事情が異なる。エボラウイルスを取り扱えるのは、「BSL-4」(BSL=Bio Safety Level)と呼ばれる、排気や廃液の特殊設備をもつ検査・実験施設。BSL-4のバイオセイフティを持つ施設は、世界でも41か所、アメリカですら4か所しかない。日本では国立感染症研究所ただ1か所がその基準を満たしているが、住民の反対でBSL-4としての使用を認められていないからだ。現状では、エボラ出血熱を疑う患者が見つかった場合、海外に検体を送り、確定診断が出るのを待つしかない。

 92床しかないエボラ対応ベッドを少しでも有効活用するためには、BSL-4として感染研を稼働させる必要がある。エボラ出血熱のアウトブレイクに先だち、日本学術会議は今年3月20日、「我が国のバイオセーフティレベル4(BSL-4)施設の必要性について」と、題した提言書を提出している。

 アメリカが先進国の先頭を切って「封じ込めのお手本」を示すことができるのか、世界の注目が集まる中、日本の医療者の間でも緊張はつのる。
CDCとWHOのビミョウな関係

 アメリカ政府はこれまで、さまざまな病原体がバイオテロの手段や化学兵器となりうるとして、感染症対策を軍事と結びつけてきた。今回のアウトブレイク(大流行)においても、これをいち早く国防・外交上の重大な問題として捉え、積極的な行動に出ている。9月16日、オバマ大統領は、エボラ出血熱の最流行地域であるリベリアに3000人の軍隊を派遣することを発表して、国際的なプレゼンスを示した。

 一方、医療・保健分野における国際的な最高権威であるWHOは、新型インフルエンザやSARSの時に比較すると、今回、あまり目立った印象が無い。実のところ、WHOと一国の保健機関に過ぎない米CDCとは、以前からライバルの関係にある。WHOは、原則、キャパシティの低い国でアウトブレイクが起きた場合、各国政府の要望に応じてサポートやアドバイスを行ったり、パンデミック(世界的大流行)が懸念される際に国際社会における統括的役割を果たしたりする国連専門機関。しかし、WHOの呼びかけに応じて他国からの十分な援助がある場合や、アメリカのような先進国でアウトブレイクが起きた場合、WHOのプレゼンスは自ずと下がる。国際社会からすれば、WHOの出番がないままアウトブレイクが終息するに越したことはないが、WHOにとってみれば、一国の保健機関に国際機関以上の代役を務められては、沽券に係わる。

 WHOスタッフの任地は、通常、各国の首都止まり。本当の意味での「フィールド=僻地」に行くのは、WHOが要請した各国の専門家に限られている。しかも、各国の専門家が「フィールドに行く」という場合でも、政府に助言して国際的な対策をとるための視察にとどまることが多く、ロジスティックスや医療行為など、現場の仕事に継続的に従事することはまずない。軍隊との連動も可能なCDCに比べれば、WHOは専門性は高くとも、実働部隊を持たない役所的機関だ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=3

そもそも、WHOのスタッフやWHOが協力を要請する専門家には、資金力も政治力もあるCDCの出身者が多い。だったら、CDCを最初から頼りにする方がいい、という発展途上国も多いが、迅速な国際協力との引き換えに、政治的な駆け引きが後からついてくるということは少なくない。
そして、日本の取るべき道は?

 オバマ大統領が国際協力を表明した10日後の9月26日、安倍総理大臣は国連で一般討論演説を行い、エボラ出出血熱対策として、国連などに総額4000万ドル (日本円で約44億円)の追加支援を実施することを表明した。演説の中で安倍首相は、防護具約50万着のほか、エボラの治療に効果が見込める富山化学工業の「ファビピラビル」を提供する準備があるとし、「日本からはすでに経験の豊富な専門家をWHOの一員として派遣した。今後もエボラ出血熱との闘いに日本政府は能う限りの力を尽くす」との決意を語った。

 金と物の援助はさておき、気になるのは、今後、日本に期待される人的貢献だ。

 アメリカに追随するような形で援助を表明した日本ではあるが、世界でエボラウイルスに感染した医療者の数は、12日付で報告されたテキサス州の看護師のケースを加えると合計418人。うち234人がすでに死亡している。

 派遣した専門家が発病した場合、安全に日本に輸送し、パニックを起こさず、国内での感染を広げずに治療を受けさせることは本当に可能なのか、といった課題も残る。

 アメリカにおいて医療者の院内感染が生じ、封じ込めがおぼつかない状況の中、本当に「ウイルスを持ち込むリスク」を負ってまで、日本から専門家を派遣する必要があるのか、改めて政治判断が問われるところだ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4311?page=4

エボラ患者、危篤状態に=米

エボラ患者、危篤状態に=米


 【ニューヨーク時事】米CNNテレビなどによると、米国内で初めてエボラ出血熱への感染が確認された男性について、入院先のテキサス州の病院は4日、男性の症状が悪化、危篤状態に陥ったと明らかにした。

【特集】感染症に備える~エボラ出血熱、デング熱に立ち向かうために~

 米疾病対策センター(CDC)の情報では、男性は集中治療を受けている。これまでに男性と明確に接触した9人が特定された。9人は感染のリスクが相対的に高く毎日状況を観察しているが、現段階で感染の兆候や発熱の症状はないという。このうち4人は、男性が発症した際に一緒にアパートにいた婚約者とその身内。(2014/10/05-09:59)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014100500042&j4


ワシントンでエボラ疑いの患者、ナイジェリアへ最近渡航


ワシントンでエボラ疑いの患者、ナイジェリアへ最近渡航

2014年 10月 4日 01:37 JST

 10月3日、米ワシントンの病院はエボラ感染が疑われる症状の患者が入院していると明らかにした。写真は超微構造形態の一部。8月入手(2014年 ロイター/Frederick Murphy/CDC/Handout via Reuters)

[ワシントン 3日 ロイター] - 米ワシントンの病院は3日、エボラ出血熱感染が疑われる症状を見せている患者が入院していることを明らかにした。

この患者が入院しているハワード大学病院の広報担当者によると、患者は最近ナイジェリアへの渡航歴がある。隔離されて治療を受けており、症状は安定しているという。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HS1JL20141003



テキサスで感染者が出て間もないのに、今度はワシントンで感染者がでた。アメリカの防疫体制はアメリカ市民が思うほど強靭ではないようだ。

感染者の数が一定量を超えたらコントロールできなくなる。一定量は地域によって違うだろうが、その地域限界値を知っている人は少ない。

何処かのテロリストは真剣にエボラウイルス感染者をある地域に集中的に送り込むことを考えているだろう。例えば、明日アメリカに渡る外国人に近づいて知らぬ間に感染させるのだ。潜伏期間に税関を抜けてアメリカの街中を1週間は普通に歩き回るだろう。数人がある都市を歩き回れば感染都市を作り出し、国家の安定は著しく損なわれる。

恐ろしい想像だが、エボラウイルス感染者は一定数維持されて、相手を破壊するために使われるだろうということだ。イスラム国がそのようなアプローチを取らない保証はない。今は馬鹿みたいに公開処刑のようなことをやっているが、その内には感染させて送り返すようになるかも知れない。無理か。イスラム国にはエボラウイルスをコントロールするだけの体制は無いだろう。

近親者を外出禁止に、エボラで米 監視が目的、発症者なし

近親者を外出禁止に、エボラで米 監視が目的、発症者なし

医療・健康 2014/10/03 06:49【共同通信】

 【ワシントン共同】米南部テキサス州の保健当局は2日、米国で初めてエボラ出血熱と診断された男性の近親者4人に対し、外出や人との面会を禁止する隔離措置を命じたと発表した。特に感染リスクが高い人の健康状態を確実に監視するのが目的。

 同日記者会見した米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長によると4人を含め、男性と接触した近親者らに発熱などの症状は出ていない。

 CDCと地元当局は、男性や近親者と接触した可能性がある約100人を対象に、感染リスクを評価するための聞き取り調査を実施中。感染リスクがある接触者は「少数に絞り込めている」とフリーデン所長は述べた。

http://www.47news.jp/smp/CN/201410/CN2014100301001189.html

エボラ熱、米で初の感染者 西アフリカから入国の成人


エボラ熱、米で初の感染者 西アフリカから入国の成人

    2014/10/1 7:09 (2014/10/1 10:24更新)

 【ワシントン=川合智之】米疾病対策センター(CDC)は9月30日、エボラ出血熱の感染者が米国内で初めて見つかったと発表した。感染者は西アフリカのリベリアから米国に入国した成人の男性という。米国ではこれまでリベリアで感染した支援関係者4人が帰国して治療を受けていた。西アフリカ以外の第三国で感染が広がる恐れもある。

米疾病対策センター(CDC)は30日、エボラ出血熱の初の感染者が米国内で見つかったと発表した=AP

 CDCによると、患者の男性はリベリアを19日に出国し、20日に米国に到着した。その数日後に症状が出たため、28日からテキサス州ダラスの病院で隔離されているという。CDCは患者を別の治療施設に移送する必要があるかどうか判断する。米メディアは患者が医療関係者ではないと伝えている。

 患者は現地でエボラウイルスに感染し、潜伏期間中に親族を訪ねて米国に入国したという。エボラ熱の感染地域は西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネが中心。潜伏期間は2~21日で、通常は1週間ほどで発熱や頭痛、下痢などの症状が出る。有効な治療法はなく、致死率は最大で90%。患者の体液などに触れると感染するが、空気感染はしない。CDCのフリーデン所長は航空機で患者と乗り合わせた乗員・乗客が感染する可能性は「ゼロだ」と断言した。

 世界保健機関(WHO)によると、9月23日時点の死者は3091人、感染者数は疑いのある人も含め6574人に上る。未受診者が多数いるとみられ、CDCは来年1月に感染者が140万人に達する可能性があるとの試算を公表している。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK01H02_R01C14A0000000/

米病院、当初エボラ熱感染疑わず 抗生物質の処方だけで帰宅


米病院、当初エボラ熱感染疑わず 抗生物質の処方だけで帰宅

 エボラ出血熱への感染が確認された男性が診察のため訪れた米テキサス州ダラスの病院=1日(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】米国で初めてエボラ出血熱の感染が確認された男性について、AP通信は1日、男性がテキサス州ダラスの病院を9月26日に訪れた際、リベリアから渡航したことを伝えたにもかかわらず、病院側はエボラ熱感染を疑わずに抗生物質を処方しただけで帰宅させていたと報じた。男性の家族の話という。

 世界保健機関(WHO)は1日、西アフリカで流行するエボラ出血熱の感染者が疑い例を含めて9月28日までに7178人に達し、3338人が死亡したと発表した。リベリアでの感染拡大が著しく、死者は5日間で160人以上増え、1998人に上った。
2014/10/02 06:08   【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201410/CN2014100201000751.html

エボラ出血熱 米で初の感染確認 感染経緯は不明(10/01 13:56)


エボラ出血熱 米で初の感染確認 感染経緯は不明(10/01 13:56)

 アメリカ国内で初めてエボラ出血熱の感染が確認されました。

 CDC(アメリカ疾病対策センター)は、国内で男性のエボラ出血熱感染者が確認されたと発表しました。アメリカでは、これまで感染が拡大している西アフリカで感染した患者が帰国して治療を受けるケースはありましたが、国内で感染が見つかったのは初めてです。男性は、西アフリカのリベリアを旅行し、先月20日に帰国しました。帰国した時には感染の兆候はありませんでしたが、26日から体調を崩し、30日に感染が確認されました。男性は現在、テキサス州の病院で隔離され、治療を受けています。疾病対策センターは、感染経緯は不明としたうえで、「アメリカ国内には拡大させない」と強調しました。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000035752.html

米国で初のエボラ感染、疾病対策センターが確認

米国で初のエボラ感染、疾病対策センターが確認

2014年 10月 1日 06:01 JST


[30日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は30日、米国で初のケースとなるエボラ出血熱感染を確認した。

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http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0RV6IH20140930

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