http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GS14W20140829
エボラ感染が2万人超える可能性、約508億円の対策必要=WHO
2014年 08月 29日 11:57 JST
[ジュネーブ/ラゴス 28日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は28日、西アフリカのエボラ出血熱感染者が今後2万人を超え、感染国もさらに増える可能性があるとの見解を示した。
感染拡大を阻止するために、WHOは総額4億9000万ドル(約508億円)となる、向こう9カ月間の工程表を発表。現在感染が確認されているギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアのほか、さらに10カ国に感染が広がる可能性を想定しているという。
エイルワードWHO事務局長補は、エボラ熱の封じ込めには数千人の現地スタッフと専門家750人が必要だとし、「複数の地域で活動するには1万2000人以上が必要とみている」と語った。
WHOによると、実際の感染者数は、現在報告されている3069人の2─4倍に上る可能性がある。
8月26日現在の死者数は1552人に上り、致死率は52%。これは、エボラ熱が1976年に初めて確認されて以降に発生したこれまでの流行による死者数の合計とほぼ同数となる。
今回、アフリカ中部コンゴで発生したエボラ熱による死者13人については、西アフリカのウイルスと種類が異なるため、この統計には含まれていない。
今回の流行では前例のないほど多くの医療従事者が死亡、ウイルスは今なお感染地域を広げており、その約40%が過去21日間で起きたことだという。
WHOはまた、感染が集中している地域での対策が必要で、首都や主要港で感染拡大防止に力をいれるべきと強調した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GS14W20140829
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