ページ

エボラ出血熱の臭気漂う感染地、医師たちの壮絶な戦い




http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAOOSX6JIJUS01.html

エボラ出血熱の臭気漂う感染地、医師たちの壮絶な戦い
記事をメールで送信 記事を印刷する
共有/ブックマーク 
Share Google チェック Twitter シェア

  8月22日(ブルームバーグ):エボラ出血熱には独特の臭いがあると、シエラレオネで勤務する医療ワーカーのセバスチャン・スタイン氏は語る。

その臭いを表現することはできないが、感覚については説明することができると言う。「強烈な臭いだ。顔に迫ってくる」。

エボラ出血熱治療センターを運営するスレイマン・カネー・サイドゥ氏は、感染が疑われる人々と感染者と診断された患者を病院に移送しようとして怒った群衆に襲われ、警察署へ逃げ込んだ。群衆は患者が自宅で治療されることを望み、患者たちはそこで死亡した。

シエラレオネやリベリア、ギニアなどのエボラ感染地の最前線では、医師や支援ワーカーらは数々の困難に直面している。旅行歴について虚偽の報告をしたり、発熱は自分たちが参列した葬式とは無関係だと主張したりする患者らに日々対応。医療関係者に対して患者の家族は不信感を抱き、近隣住民は恐れている。さらに、医療関係者たちは物資の供給不足や過酷な勤務環境にいら立ちを募らせている。

リベリア政府によると、同国では一部のセンターで遺体袋が不足している。スタイン氏とサイドゥ氏が勤務するシエラレオネでは、患者たちはテント群に収容され、カ氏80度(セ氏約27度)の暑さの中、全身をプラスチック製防護服に身を包んだ医療スタッフによる治療を受けている。

感染の発生当初は「ほぼ毎日患者が死亡し、血が至る所に付着していたため、病室内にいるとひどく気がめいった」とスタイン氏(33)は振り返る。同氏は民間非営利団体(NPO)「国境なき医師団」に所属し、6月に西アフリカに赴任した。

スタイン氏によれば、現在では医療関係者たちは以前よりも前向きになっている。死亡者を数えようとするのではなく「回復した患者数について話している」という。

世界保健機関(WHO)の報告によると、早期治療などにより先週時点の感染者の回復率は約47%と、発生初期のわずか10%から上昇している。

原題:Smell of Ebola Hovers as Health Aides Fight Death for Survivors(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Caroline Chen cchen509@bloomberg.net;Freetown, Sierra Leone Silas Gbandia sgbandia@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Reg Gale rgale5@bloomberg.netAndrew Pollack
更新日時: 2014/08/22 11:13 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAOOSX6JIJUS01.html

ブログ アーカイブ

「当サイトを振り返る」

このように記事を並べても、当座は兎も角、後で見ても役に立たない。何らかの体系化が欠かせない。構造は単純で構わない。※

アクセスの多い投稿:週間

アクセスの多い投稿:月間

アクセスの多い投稿:年間