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エボラ熱が米中間選挙の争点に浮上、共和党は政府の対応を批判


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IA0OT20141021

エボラ熱が米中間選挙の争点に浮上、共和党は政府の対応を批判
2014年 10月 21日 17:11 JST



 10月21日、エボラ出血熱への対応が米中間選挙で主要な争点に浮上している。写真は期日前投票を行うオバマ大統領、20日撮影(2014年 ロイター/Kevin Lamarque)


[米シカゴ 21日 ロイター] - 11月4日に迫った米中間選挙でエボラ出血熱への対応が主要な争点に浮上している。米国で確認された感染者はこれまで3人で、感染拡大や政府の対応をめぐる国内の懸念は、野党・共和党にオバマ政権に対する新たな攻撃材料を与えている。

上院の議席を狙う共和党の候補者らは、オバマ政権のエボラ熱への対応のまずさを国境警備の問題と絡めて批判し、エボラ熱の感染拡大が最も深刻な西アフリカ諸国からの渡航禁止を発動するよう求めている。

共和党は中間選挙で上院の過半数を奪還するために6議席が必要。

米ミネソタ州カールトン大学の政治学者、スティーブン・シアー氏は「エボラ熱を争点とするのは、この選挙を国政選挙と位置づけ、オバマ大統領の能力と関連づけようとする試みの一環だ」と指摘。「共和党がこれを国政選挙にできるのならば、民主党にとっては危険度が高まり、票の動向を大きく左右する可能性がある」と述べた。




一方、与党・民主党は共和党が予算の削減を求めてきたため、政府機関でエボラ熱の封じ込めに必要な資金が不足するようになったと反撃している。

エボラ熱の問題は選挙戦の討論会だけでなく演説や選挙広告でも取り上げられるようになっている。一方、国内のエボラ熱への懸念は高まっており、今月16日に実施したロイター/IPSOSの調査では、回答者の8割近くがエボラ熱に懸念を示した。

コロラド州で先週実施された討論会では、民主党のマーク・ウダル上院議員と共和党の対立候補、コリー・ガードナー氏がエボラ熱をめぐり激しい議論を展開した。ウダル氏は、ガードナー氏がエボラ熱の脅威などに対応する緊急対応チームへの予算の削減に下院で賛成票を投じたことを批判。ガードナー氏は、オバマ政権が無駄な支出をしていると反撃した。

カンザス州のパット・ロバーツ上院議員(共和党)は先週の討論会で、「われわれはイスラム国、エボラ熱の問題を抱えている。われわれは国境の安全を確保する必要がある。(不法入国者に)恩赦を与えるわけにはいかない」と述べた。

オバマ大統領は、エボラ出血熱の国内感染問題への対応に集中するため、先週予定していた遊説をキャンセルした。共和党が率いる下院の委員会は政府の対応について今週、再び公聴会を開催する予定。

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