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中国人、なぜエボラに関心持たない?・・・「野蛮人の疫病と思っているから」=国外在住の専門家が自国民批判


中国人、なぜエボラに関心持たない?・・・「野蛮人の疫病と思っているから」=国外在住の専門家が自国民批判

2014-10-18 05:55
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 香港に拠点を置く衛星テレビ局の鳳凰衛視(フェニックステレビ)が運営する情報サイト「鳳凰網」は16日、カナダ在住の中国人のアフリカ問題専門家の陶短房氏による「中国人はなぜ、エボラエボラに関心を持たないのか?」と題する論評を掲載した。陶氏は、中国人にはアフリカ人に対する差別感情があり、アフリカを「閉ざされた大陸」とする誤った認識をしていると指摘した。  陶氏は、中国の経済高度成長に伴い、アフリカと中国の経済関係は未曽有の発展をしたと指摘。アフリカには中国製品と中国人建設作業員が満ち溢れていると紹介した。しかしアフリカでは中国人に対して、現地社会に溶け込もうとせず、「門を閉ざして自分たちだけで暮らす」、「アフリカ人やアフリカ人の生活を理解しない。理解しようともしない」という怨嗟の声が聞こえてくるという。  陶氏はさらに、アフリカとの経済関係で直接、間接の利益を得ているにも関わらず、多くの中国人はアフリカやアフリカ人に対して「距離を置き、差別視している」と指摘。そのため、エボラ出血熱の流行も「アフリカの内部で流行しているだけ」であり「未開人、野蛮人の疫病だ」と認識する現象が発生しているという。  エボラ出血熱と中国が無縁でいられないことについてはまず、多くの専門家が、エボラ出血熱のウイルスがアフリカ外に出ていく可能性は否定できないとみなしていると紹介。中国とアフリカのつながりを示す数字としては「「アフリカで暮らす中国人は数百万人。(エボラ出血熱流行の中心地である)シエラレオネ、ギニア、リベリアにいる中国人は1万人」であることを挙げた。  陶氏はエイズとエボラ出血熱の危険度を比較。エイズの場合には「感染防止に注意すれば防げる」と指摘した上で、エボラ出血熱は「接触しただけで感染する。(感染者が搭乗しただけで)旅客機を通じて1晩のうちに千里のかなたに伝わってしまう」と論じ、「エボラ出血熱の方がエイズよりも危険」と主張した。  中国ではHIVの感染者が増え続けており、しばらく前から、すべての感染症による死者数のうち、エイズによる死者数が連続して第1位だ。陶氏は外来のウイルスであるHIVが中国も深刻な被害を発生させているという現状を踏まえて、エボラ出血熱の流行は中国にとって決して「他人事」ではないと説明した。  陶氏はエボラ出血熱の状況について、「サハラ以南のアフリカの現状は、貧困で遅れており、単独では病魔に対抗できない」、「国際組織やボランティアの努力にも限界がある」ことは事実であるとの見方を示し、だからこそ、さらに多くの支援が必要と指摘。  貧困な地域における伝染病の流行は、世界中に広まっていく危険を伴っており「他人の不幸が、いつも自分とは離れた場所にとどまっていると考えていてはならない」と主張した。  陶氏は、中国の動き全体としては、医師団の派遣や必要品の援助などで「多くの人力、物力、財力を投入している」と一定の評価をしたが、中国の医療チームについては、「集中、統一、組織」という特徴があり、これまでは非常に有効だったが、現在のエボラ出血熱の流行については、現地の医療機構や他の国際援助組織との協力などの面で限界が出ていると指摘した。  また、中国の一部の製薬会社が現地で、エボラ出血熱の流行を「商機」と考え、「エボラ出血熱治療の秘密の薬がある」などとして販売促進活動をしていると指摘。「このようなふざけたやり方に、中国人もアフリカ人も怒っている」と論じた上で「中国の大衆の、(エボラ出血熱の)流行状況と危険性についての関心を減じる、大きな悪影響をもたらしている」と主張した。  中国ではこれまで、当局関係者がエボラ出血熱について、「国内に感染者がいても、すぐに発見できる。感染が拡大する恐れはない。すでに準備はできている」などと発言してきた。  陶氏は、アフリカ多くの中国人が暮らしている一方で、国内ではエボラ出血熱の危険性に対する警戒感が高まらないことを深刻視し、「エボラ出血熱への対応で、中国は自信を持って『われわれは準備ができている』と表明することができるのか?」と、改めて問いかけた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)

http://news.searchina.net/id/1546289?page=1

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