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2014/09/04(木曜) 20:48
エボラ出血熱への対策に関するアフリカ連合緊急会議
サファーイー解説員
アフリカ連合が、アフリカ諸国におけるエボラ出血熱の感染拡大を阻止するため、8日月曜に緊急会議を開催します。この会議は、エボラ出血熱の感染拡大を阻止するための方法について話し合うもので、エチオピアの首都アジスアベバで開催されます。
アジスアベバの会議の参加者は、エボラ出血熱の感染拡大を阻止するための共通の戦略を決定しようとしています。この他、フライトの欠航、主要な陸上の国境での制限、エボラ出血熱がアフリカ諸国の経済に及ぼす影響についても、この会議で話し合いが行われます。
こうした中、国際的な医療・人道援助団体の国境なき医師団は、「エボラ熱への対策は失敗しており、国際社会がこのウイルスの危険性を軽視していることに、多くの人が遺憾の意を表明している」と発表しました。これ以前にも、国境なき医師団は、エボラ熱の感染拡大は制御不可能なレベルに達しつつあるとし、この危険な病気に対する国際社会の早急な対応を求めていました。
こうした中、西アフリカのエボラ熱の死者が1900人を超え、専門家は、エボラ熱はアフリカ大陸だけの病気ではなく、現在、このウイルスは、人類社会全体を脅かしていると警告しています。専門家は、「エボラウイルスは、西アフリカの5ヶ国の国境を超え、アフリカ大陸の別の国や世界各地の人々の間にも、感染者が出る可能性がある」としています。現在、ギニア、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリア、セネガルといった国で、死者が多くなっています。WHO世界保健機関は、「コンゴで出血性胃腸炎が流行し、これまでに58人が死亡したが、それはエボラウイルスとは異なっており、ウイルスが突然変異した可能性も否定できない」と強調しました。
こうした中、エボラの蔓延が、感染国の経済に直接、悪影響を及ぼし、農業や鉱工業に携わる人々が、エボラ出血熱にかかるのを恐れ、感染地域での活動がストップしてしまうことが懸念されています。
アフリカ開発銀行は、エボラ熱対策費用を4億9000万ドルと見積もっていますが、現在、国連でエボラ熱対策を担当するナバロ調整官は、「西アフリカの状況のコントロールには、少なくとも6億ドルが必要だ」と語りました。
こうした中、WHOの専門家は、エボラウイルスの蔓延を抑えるために、6ヶ月から9ヶ月が必要だとしていますが、コンゴだけで8週間かかると言われています。
エボラ出血熱の有望な治療方法が発見されていない中、医師のアドバイスや感染への予防が、このウイルスの拡大を妨げるための唯一の解決法です。さらに重要なのは、病院の関係者の防護具などの不足の問題であり、それは、医師や看護師の命を危険に晒しているのです。
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