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エボラ熱ワクチン、11月にも利用可能に WHO発表

ジュネーブ=松尾一郎

2014年9月6日11時46分


世界保健機関(WHO)は5日、2種類のエボラ出血熱のワクチンについて、早ければ11月から利用可能になると発表した。臨床試験で安全を確認後、医療従事者に試験的に投与される見通し。実現すれば、治療が困難とされるエボラ出血熱の封じ込めが大きく前進しそうだ。

    特集:エボラ出血熱

 2種類のワクチンは、カナダの研究機関などが開発したものと、英国の大手製薬会社などが開発したもの。WHOは4、5の両日、スイス・ジュネーブで開いた専門家会合で、エボラ出血熱の治療や予防の方法を検討し、この2種類が利用可能になるとの見解に至った。WHOのマリーポール・キーニー事務局長補は、会合後の記者会見で「治療法がないと信じられてきたが、望みが開けてきた」と述べた。

 エボラ出血熱の治療では、米国人の医療関係者などに投与された米国の未承認治療薬「ZMapp」が効果的とされた。しかし、この薬は現在、在庫が底をついており、その他の治療法が求められている。

 今回の会合では、エボラ出血熱から回復した元患者の血液を輸血して、その抗体を使って別の患者の免疫機能を強化する治療法が、直ちに実用可能で最も有力な方法になるとされた。

 また、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業がインフルエンザ治療薬として開発した「アビガン」についても、霊長類を使った動物実験で安全が確認され次第、エボラ出血熱の治療薬として試用する方針が示された。(ジュネーブ=松尾一郎)



http://www.asahi.com/articles/ASG955H47G95UHBI013.html

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