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4日、ジュネーブで開かれたエボラ出血熱の治療に関するWHOの専門家会議(AP)

4日、ジュネーブで開かれたエボラ出血熱の治療に関するWHOの専門家会議(AP)

治療に回復患者の血液抗体活用 WHO合意

2014.9.6 18:23

 【ベルリン=宮下日出男】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の死者(感染疑い例含む)が同日、2千人を超えたと明らかにした。過去約1カ月で倍増しており、感染拡大の勢いは衰えていない。

 WHOによると感染者はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアのほか、セネガルに広がり、5カ国で計3967人。このうちセネガルを除く4カ国で死者が計2105人に達した。

 WHOは4、5両日、治療方法を検討する専門家会議を開き、回復した患者の血清の利用を「優先課題」とすることで合意した。患者の血液に含まれる抗体が有効とみられるためで、WHO担当者は「多くの患者がいる一方、回復し、生存している人も多く、血液を提供できる」と強調した。

 また、開発中の2種類のワクチンについて「有望」と評価。安全性の確認を急ぎ、可能なら11月にも現場の医療従事者に優先的に投与を始める方針を示した。

 WHOは8月、有効な治療薬のないエボラ熱に対して未承認薬の使用を認めることを決定。会議では8種類の未承認薬の投与についても検討したが、供給量の問題やさらなる安全性の検証の必要性が指摘された。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140906/mds14090618230003-n1.htm

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