富山化学工業の薬など検討 WHO専門家会議
2014.9.5 19:35
ジュネーブで4日開幕したエボラ出血熱の治療方法に関する世界保健機関(WHO)の専門家会議は5日、2日目の協議に入った。富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した未承認の治療薬「ファビピラビル」など8種類の薬と2種類のワクチンの有効性や安全性について検討を進めた。
WHOが会議参加者に配布した資料によると、8種類の薬にはインフルエンザ治療薬として開発されたファビピラビルのほか、感染した米国人や英国人が投与を受け回復した開発段階の治療薬「ZMapp」などが含まれている。いずれも効果がある可能性があると指摘されている一方、安全性などについて確証は得られていない。
会議は2日間の日程で、日本を含む世界各国から製薬業界や医療倫理の専門家ら計約200人が参加する。(共同)
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