アングル:エボラ熱に残る複数の疑問、専門家が警鐘
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0IO0A820141104
アングル:エボラ熱に残る複数の疑問、専門家が警鐘
2014年 11月 4日 14:17 JST
11月3日、ワシントンの米医学研究所で開催されたセミナーで研究者らは、感染拡大を防ぐのに不可欠な多くの疑問が、依然解決されていないと指摘した。写真はエボラ熱検査キットを手ににする衛生当局者。仏マルクールで撮影(2014年 ロイター/Jean-Paul Pelissier)
[3日 ロイター] - 米政府当局者らは、エボラ出血熱の鍵となる事実を研究者が分かっていると自信を見せている。しかし専門家らは、感染拡大を防ぐのに不可欠な多くの疑問が、依然解決されていないとみている。
ワシントンの米医学研究所で3日に開催されたセミナーで、専門家らは、すべての分からない点には何らかの結果が付随すると強調。弱い科学的根拠に基づく政策は愚かであり、危険だとの見方を示した。
例えば、エボラ熱は発症者の体液に接触し、目や鼻や口から粘膜や血流を通じて感染すると考えられている。しかし、出血熱の専門家であるテキサス大学医学部のトーマス・クスィアゼク博士は、傷のない皮膚からも感染する可能性を排除できないと指摘する。
2つ目の重大な疑問は、発症していない人からも感染するかどうかだ。過去何カ月もの間、米国内外の公衆衛生当局者らは、感染しないとしてきた。
だが、そのような「無症状の感染」が起きる可能性は大いにあると、小児感染症が専門であるユタ大学のアンドリュー・パビア博士は指摘。また、感染量はウイルスの体内への侵入方法によるのかどうかも専門家は分かっていないと述べた。
3つ目の不明な点は、発症までの潜伏期間が、接触した体液の種類によって違いがあるかどうか。もし違いがあるとするなら、血液よりも唾液に接触した人の潜伏期間は、これまで最大だとされてきた21日間よりも長い可能性がある。
テキサス大医学部のウイルス学者であるC・J・ピータース博士は、21日間は1976年にエボラ熱が初めて確認されたときの最大の潜伏期間だったとし、21日間を超えても5%が感染する可能性があるとの見方を示した。
また、体温が38度までならウイルスは人にうつらないと考えられているため、保健当局者は感染の恐れがある人の検温の重要性を強調する。しかし実際に何度の体温で感染し始めるのかは全く不明だと、米連邦労働安全衛生局のマイケル・ホッジソン博士は指摘した。
環境的な問題も残されたままだ。エボラウイルスを除染するのに、泡状、ガス、液体のどれが最も効果的なのか分かっていない。下水道でウイルスが生き残る可能性も不明であり、米環境保護庁国土安全保障研究センターのポール・レミュー氏は、ネズミが「感染する可能性もある」と語った。
(原文:Sharon Begley記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)
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本当のことはまだ分かっていないらしい:
- 「体液・吐しゃ物などとの接触で、目・鼻・口・傷口からウイルスが侵入して、感染する」とされているが、体液の皮膚接触酒でも感染する可能性の疑いは残る。
- 「潜伏期間は感染しないとされている」が確証はない。
- 最大潜伏期間21日も書くしょうがない。感染メカニズムに疑いがあるのだから当然だろう。
- 体温と感染の関係も暫定的に38度以上としているが本当のところは分かっていない。
- ウイルスの下水などでの残存性についても把握できていない。
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