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エボラ熱:看護師隔離取り消し 米地裁決定、論争「決着」



http://mainichi.jp/select/news/20141101k0000e030196000c.html

エボラ熱:看護師隔離取り消し 米地裁決定、論争「決着」

毎日新聞 2014年11月01日 11時25分(最終更新 11月01日 12時21分)

 【ワシントン及川正也】米北東部メーン州の地裁は10月31日、西アフリカでエボラ出血熱患者を治療し帰国した女性看護師、ケーシー・ヒコックスさん(33)に対して州が要請している「自宅隔離」には理由がないとして退け、州衛生当局への連絡を条件に外出の自由を認める決定を出した。ヒコックスさんは歓迎の意向を示し、州側も従う見解を表明。人権か公共の福祉かを巡る論争に発展した問題は、最低限の「制約」を課すことで決着した。

 「国境なき医師団」の活動に参加している医療従事者のうち、11月には20人程度が西アフリカなどから帰国する予定といい、今回の決定は「強制隔離」を導入している一部の州の対応に影響を与える可能性もある。

 決定では、ヒコックスさんに「感染の兆候はなく、他人に感染させるおそれはない」と指摘した。一方で、「公共の安全確保」のため、ヒコックスさんに(1)1日1回の衛生当局による体調検査(2)途切れない検査のため外出や遠出の際は衛生当局と調整(3)感染の兆候が確認された場合はただちに衛生当局に連絡−−の3点を命令した。

 地裁は30日、米疾病対策センター指針に基づき「自宅隔離」は求めず、外出時は他人から1メートル離れるなどの仮処分を出した。31日にはヒコックスさんの主張を踏まえ大幅に外出制限を軽減。「1メートル」の制限も取り消した。ただ、毎日の検査義務があり旅行は事実上制限される。ヒコックスさんの場合、潜伏期間の最終日は11月10日。

 ヒコックスさんは10月24日にシエラレオネから帰国した際にニュージャージー州で隔離された。検査で陰性と判明した後、27日に自宅のあるメーン州に戻った。ヒコックスさんは体調に異常はないのに隔離を強要されるのは「人権侵害」として撤回を求め、30日には友人と自転車で外出。これに対し州が地裁に提訴していた。

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